米ぬか酵素のブログ

米ぬか酵素浴を用いた「酵素温熱免疫療法」の紹介とグループ代表の体験談や論説。

カテゴリ: 論文

がん、アトピー、リウマチ、膠原病、糖尿病といったような慢性病が発症するに至る流れについて分かりやすく図にしたのがこれです。https://docs.google.com/file/d/0B693Z0-DMSenN0JVVTQ1TFk2d0E/edit
図の一番左には発病の主要な三つの原因があります。一番上の「ストレス」が最大の原因です。それが自律神経の働きを撹乱し、他の二つの要因と合流し、「免疫低下-免疫機能不全」が起こります。そして、これこそがあらゆる病気(症状)の本質的原因であるばかりか、言い換えるなら、それこそが本来の病気であって、一番右側の様々な病名がつけられた病気と呼ばれるものは、免疫低下というこの本来の病気が発現する単なる症状とみなすことができるわけです。

現代医学では、そのような症状のひとつひとつに別々の病名をつけて、それぞれ別個に薬剤を用いた対症療法が行われます。ところが、この図が示すように、本当の病気はただ一つ、つまり真ん中の「免疫低下とそれがもたらす免疫機能不全」に他なりません。そして、現代医学では、この「免疫低下」に対する治療は一切行われていませんし、これを改善する薬剤も存在しません。逆を言えば、「免疫低下」という本来の病気、即ち異常事態が正常化されれば、当然ながら右側の様々な慢性病と呼ばれる症状はすべて同時に収束していくことになります。

実は慢性病のみならず、インフルエンザや食中毒などといったウイルスや病原菌が引き起こす感染症についても同様のことが言えます。例えば、食中毒の場合、同じものを食べた人でも、ある人は重篤になり死亡したりしても、ある人は多少の症状は出ても、すぐに治ってしまったり、全く症状の出ない人もあるわけです。この差は何に起因するのか? ズバリその人の免疫力の差です。インフルエンザの場合も同様です。一般に幼児と老人は、感染すると重篤化するケースが多いのは、幼児の場合はその免疫システムが未成熟であり、老人の場合は老化のため免疫システムそのものが弱体化しているからです。高齢のがん患者が抗ガン剤治療を受けると、もともと弱っている免疫システムが一層抑制されて肺炎などの感染症を引き起こし、しばしば重篤化して死に至るのは当然のことでしょう。

対症療法の薬物投与は一時的な症状の抑制効果しかなく、そのほとんどがさらなる免疫低下を促進しますから、いくら続けても完治することはあり得ず、その副作用により、病態はより広範囲に及ぶことになります。

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米ぬか酵素グループ

5年生存率というのがあります。癌と診断されてから何パーセントの患者さんが5年間生存できるかという数字です。昔から、何で5年なんだろうと疑問に感じていたのですが、最近その理由がわかってきました。つまりこういうことなんだろうと想像しています。

結論としては、5年以内に転移や再発が認められない癌は実は癌ではくて、慶応病院の近藤誠氏がおっしゃるところの「がんもどき」であって、5年未満に再発した癌こそが本物の癌だったというわけです。「がんもどき」は単なる腫瘍(できもの)であって、放っておいてもすぐに命を脅かすようなものではない。一方本物の癌は、発見不可能なその最初の段階からどんどん転移しますから、検査で発見された癌組織を切除したり、放射線で焼き殺したところで、すでに転移していて発見できなかった病巣は当然ながら野放しになります。それなら、もっと徹底的に調べあげて見つけたやつをしらみつぶしに全部切除したり焼き殺せばよいだろうと思いますが、それは絶対に不可能です。何故ならたとえどんなに優れた検査機械を用いても、発見できるのはせいぜい直径5ミリ以上の病巣に限られ、それ未満ですと見つけられませんから、そのまま放置されることになります。

このような場合、「幸いにも転移は認められませんでした」という誤った診断(正しい診断は「発見可能な転移はありませんでした」)になり、発見された原発巣だけが手術、抗がん剤、放射線などでの処理の対象にされます。この処理の過程では全身麻酔により、体全体の免疫が一時的に低下したり、定期的に注入される抗がん剤という毒物によって、あるいは、強力な電磁波による組織傷害によって慢性的な免疫不全状態に陥ります。ところが、たとえ直径1ミリの発見不能な微細転移巣であっても、それは100万個の癌細胞の塊です。もともと免疫が低下していて癌が発生しているところに、さらに追い打ちをかけますから、1ミリの癌ちゃんは、「しめしめ、ますますやりやすくなったわい」とほくそ笑むに違いありません。そして、このような全身いたるところに転移した悪性の癌細胞の小粒は増殖を繰り返し、あるものは1年から数年のうちに発見可能なサイズまで成長し、術後の定期検査で発見され、再発あるいは転移と診断されるという仕組みです。そうなれば、さすがに最早ピンポイント攻撃は無意味ですので、選択肢は抗がん剤による無差別じゅうたん爆撃のみということになり、その無差別故の強力かつ広範囲に及ぶありとあらゆる「副作用?と呼ばれる主作用」のせいで寿命は極端に短縮され、長くもっても増殖のための数年プラス無益な治療に耐える(耐えられるはずもないが・・)数年の合計5年程度未満というわけです。

逆を言えば、5年過ぎても転移が発見されなかったなら、最初に処分された原発巣は「がんもどき」であった可能性が強く、散々脅かされて悩んだのは一体何だったのかなという疑問の念と、やれやれ助かったという安堵の気持ちが入り混じった複雑な気分にさせられたりもします。



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この国は不思議だ。賭博禁止法というのがあって、花札賭博や賭け麻雀が見つかると刑事罰の対象になるのは皆さんご存じのとおりです。けれども実際には国中いたるところギャンブルだらけです。その代表はパチンコでしょう。平日の昼間というのにどこのパチンコ店も駐車場は満杯で、大勢の民衆が真昼間からギャンブル三昧。海外から来た人がこれを見たら、さぞかしびっくりすることでしょう。庶民のささやかな楽しみといったところなのでしょうが、表向きは景品と交換することになっていても、ほとんどは換金します。それより少し規模が大きいのは所謂公営ギャンブルというもの。競輪、競馬、競艇がその代表。そして最大規模が宝くじなる大博打です。宝くじなどは、購買者への還元率は半分以下で、残りは販売手数料と国庫金(税金)になります。この国最大規模の博打の胴元は一体誰でしょう。さらには東京お台場に公営のカジノを建設しようなどというとんでもない話まで持ち上がっています。

もっとすごいのは、町内会費に上乗せされて強制的に徴収される日赤の募金や、テレビCMでもおなじみの偽善の臭いがプンプンするユニセフの義援金募集などなど。10月1日にはNHKのニュースキャスターは揃いも揃って全員赤い羽根付けてましたが、これだって明らかに洗脳の手段に間違いありません。彼らが個人の自由意思でもって羽根付けて出演するはずもありませんから。庶民はさんざん税金しぼりとられたうえ、さらにそんな全国規模の詐欺行為に騙され続けているわけです。それだけではありません。たばこによる健康被害は科学的に立証された事実であって発がん性という点では下手な麻薬よりも性質(たち)が悪いにもかかわらず、その生産と販売は相も変わらず専売公社あらためJTのやりたい放題で度重なるわずかばかりの増税値上げでお茶をにごされています。そのおかげで、肺がんや肺気腫、口腔がん、喉頭がん、食道がんは増加の一途で、毎年1兆円以上も増え続ける医療費増大に大きく貢献しています。

医療の分野でも異常な事態が当たり前になっていて、だれもそれに異議を唱えようなどとはしません。外科的処置は別にしても、慢性病の治療(実はこれが医療の大部分で、おおよそ全医療の90%を占めているのですが)は慢性病とされる難病の大抵の根本原因が免疫低下あるいはそれによる免疫機能不全であるのに、そこで投与される薬物はすべて素晴らしい免疫抑制効果がありますから確かに一時的には不快な症状は軽減します。ところが実際には症状という免疫・治癒反応が抑制されただけですので、免疫抑制は盗人に追い銭よろしく、さらなる症状悪化もしくは別の病態を引き起こすことになります。小学生でも理解できるようなあほな話でしょう。またしても誰も何も感じないのは一体なぜでしょう?

医療ビジネスの利権40兆円の90%である36兆円はあまりにも巨大で、社会全体がそれに飲み込まれているので、誰かが疑問を感じても、なす術もないというのが実態でしょう。これに追い打ちをかけているといいますか、むしろその根本原因となっているのが国民皆保険制度という一見とても親切な制度ですが、せっかく毎年何10万円も保険料払っているのだからどんどん使って少しでも取り返さなにゃ損とばかり、病院と薬局に押し寄せては免疫抑制の毒物をありがたく頂戴する始末で、それが結果的に重税として自分たちの生活を圧迫することになり、難病呼ばわりされる慢性病は悪くなる一方で莫大な金が治すことのできない医療産業に吸い取られ続けています。ほとんどブラックジョークの世界ですよね。公営ギャンブル同様、こちらも巧妙に仕組まれた詐欺的搾取の手段というわけでしょう。


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この国で一番恐ろしくて蔓延している病気は何でしょうか?と問えば、帰ってくる返事は間違いなく、それは癌でしょう。確かに、厚労省の統計によれば、日本国民の3人に1人はがんで死亡していることになっていますので、ある意味それは正しい答えと言えるかもしれません。心臓病や脳卒中なども、待ったなしで生死にかかわるという意味では癌よりももっと怖いかもしれません。しかし、冷静になってよく考えてみると、実際にはそれよりもっとずうっと恐ろしい病気があるとわかります。それは思考停止というとんでもない病気なのです。

思考停止とは、要するに、考えないということ。ギリシャの哲人パスカルは「人間は考える葦である」と言ったそうです。ということは、考えない人間はただの葦に過ぎない。水辺に生えている葦は、大雨で流され、風になびき、草食動物に食われ、何もできずにただ環境に翻弄されるだけのか弱い存在です。牙も爪も強靭な筋力も敏捷性も持ち合わせていない人間は、熊やライオンに襲われたらひとたまりもありません。にもかかわらず、今では地上の覇者になっている。それは、人間には他の動物に比べてはるかに勝った考えるという能力が備わっていたからにほかなりません。その能力によって、他者とのコミュニケーションができ、グループとしての共同作業が可能になり、あらゆる道具や手段を生み出して今日の文明を築き上げることができたのでした。

しかし、皮肉なことに、ある重大な問題が生じました。文明と科学技術の発達に伴いあらゆる便利な物や情報が手軽に手に入るようになったせいで、わざわざ調べたり考えたり工夫したりする必要がなくなったのです。すべてが自動化されマニュアル化され、ただひたすら言われた通り、教えられた通りに行動するのが一番無難で簡単で楽ちんということになったのです。プライベートな時間も、マスコミ媒体や娯楽産業などに非常に巧みに用意された様々なエンターテインメントにフルに費やされます。まるでそれに便乗しないと時代に遅れをとるかのように。その結果、人々の生活には、一人でじっくり考えるなどという時間は最早消滅してしまっています。

一方でこのことは、実は、支配者側にとっては、極めて歓迎すべき状態なのだということを知っておく必要があります。考えず、文句を言わぬ従順な一般民衆を意のままにコントロールするのはいとも簡単だからです。ですから、支配者側は、このメリットを最大限享受できるようにあらゆる戦略を駆使するのは当然のこととなります。その戦略は、小学校からの義務教育そして公共放送を始めとしたマスコミ全体も含めて実に巧妙に仕組まれているので、それを洗脳や戦略の一環であるなどと見破るのは非常に困難になっています。ただ、ひとたびその真実に目覚めることができると、すべては一本の糸ですっきりとつながり、その深淵かつ巨大な悪巧みが見えてくるのです。そして、その仕組みが見えてこない限り現実を正しく理解できないということになり、極端な場合、ただの水辺の葦と同じように自らの生命も財産も奪われてしまう結果になったりします。


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酵素風呂には大きく分けて2種類あるのをご存知でしょうか?
今回はその違いについて簡単に説明したいと思います。その2種類とは、おがくず酵素風呂と米ぬか酵素風呂です。その違いは床材(寝床、つまり、桶の中身の材料)にあります。その名の通り、おがくず酵素風呂では床材におがくず(檜などの木材を製材する際に生じる切粉)を用いるのに対し、米ぬか酵素風呂では脱脂米ぬか(お米を精米する際に生じる生ぬかから米油を抽出した残りの固形分)を用います。また、両方のイイトコ取りを目論でおがくずと米ぬかをミックスして用いる中間的な酵素風呂もあるようです。

一見すると、この2種類の酵素風呂は、床材が異なるだけで、同じもののように見えますので、両方共「酵素風呂」として一括りで扱われていますし、おがくず酵素風呂の方が全国的にみて普及率が高いために、酵素風呂というと一般におがくず酵素風呂のイメージの方が強いのではないかと想像されます。ところが、実際には、この床材の違いというのが、この両者は似て非なるもの、ほとんど別物と言って差し支えないほどの決定的な違いを生んでいるのです。その違いについて説明します。

おがくずというのは木材の粉末ですから、その成分は単なるセルロースです。白蟻などのセルロースを分解して栄養分にする生物は別として、そこには生物にとって有用な成分はほとんどありませんし、それ自体には酵素は含まれていませんし、酵素を産みだすバクテリアを養うこともできません。したがって、そこで発酵熱を産みだすには外部から触媒としての酵素を加える必要があります。そのような酵素は主に果物など植物から抽出した液状のものを用います。

一方、米ぬかは、お米のもっとも栄養分の高い部分で、ビタミンやミネラルといった栄養素の宝庫です。米ぬか酵素浴で使用する脱脂ぬかは脱脂の過程でビタミンEなどの脂溶性の成分はかなりの部分が失われているとは言え、それでもその主成分としてのタンパク質や様々のミネラルやビタミンなどの多くが残っています。そのため昔から飼料や肥料として利用されてきました。タンパク質とそのほかの栄養素は当然ながら微生物の餌にもなります。ですので、米ぬかを用いて多種類の微生物を培養することができます。また脱脂ぬかを用いることによって、保存性がよく、油成分の酸化による劣化と腐敗を防ぐこともできます。

発酵によって酵素は消耗しますので、発酵を維持するために、おがくす酵素風呂では植物由来の酵素を定期的に加える必要があります。それに対して米ぬか酵素風呂では、桶全体がいわばバクテリア培養槽となっていて、彼らにとって好ましい環境が維持されるかぎり、永久的に分裂増殖を繰り返して微生物としての種の命が続いていきます。そしてそのバクテリアたちが自らの体内(細胞内)で酵素を合成しますから、寿命で死んだものからは細胞内の酵素が外部(桶の中)に漏れ出しますし、かれらの代謝物(排泄物)には酵素が混じっていますので、桶の中身は、未消化の脱脂ぬかとバクテリアと酵素で充満していることになります。

以上のような床材の違いと、それによる発酵メカニズムの違いは、以下に述べるような結果をもたらします。

1.酵素の量の違い: おがくず酵素風呂では、外部から酵素を加え、加えた酵素は時間の経過とともに消耗減少するのに対し、米ぬか酵素風呂では、そこで常時分裂増殖して莫大な量になった微生物が酵素を産生しているので、桶内部の酵素の量が圧倒的に多い。つまり、体表から吸収できる酵素の量も多いと想像されます。

2.発酵の度合いの違い: 酵素の量が多いため、桶内部の熱の上がり方が違います。
より高い温度まで発酵熱が上昇し、その温度が長時間維持されます。

3.栄養素の違い: 米ぬか酵素風呂では、酵素だけでなく、米ぬかに含まれるそれ以外の有用成分も摂取することができる。

4.清潔さの違い: 米ぬか酵素風呂では浄化槽の原理と同様に、桶の中の微生物が人体からはがれ落ちる垢、角質、体毛などを分解処理しますから、米ぬか酵素風呂の桶の中は常に清浄に維持されます。また、人体に無害な好気性有用菌が支配的になっていて、他の有害嫌気性菌の繁殖は抑制されますので、たとえ何らかの有害菌が混入したとしても、増殖繁茂することができません。これに対し、おがくず酵素風呂では、微生物がほとんど存在しませんから、混入した異物は処理されず、次第に汚れてきますし、その異物を餌として嫌気性菌がはびこる可能性もありますから、床材は定期的に交換する必要があります。(このブログの論文カテゴリーにある「2種類の生物」を参照ください)

5.メンテナンスの違い: 酵素を加えて攪拌するだけのおがくず酵素風呂と違い、米ぬか酵素風呂ではバクテリア(微生物)を培養していますから、かれらが元気で生活できるような環境の保全に神経を使わねばなりません。ですのでメンテンスはむしろ困難になり、ある程度の熟練が必要になります。

米ぬか酵素風呂では酵素を加える必要も、床材を交換する必要もありませんが、微生物を養うために、餌(米ぬか=タンパク質)と水と空気(酸素)を常に十分与えなければなりません。中でも、我々人間をはじめあらゆる好気性の生物にとって、もっとも大切なエネルギー源は酸素です。私たちは断食して何日も食べなくても生きていられます。体内に脂肪を蓄えていますから、いざという時は(野生動物の場合は何日も餌にありつけないことがよくあります)その脂肪を使うことができます。それより重要なのが水で、水がないと、そう長くはいきられません。そして、最も大切なのは空気です。ご存知のとおり、酸素が少し不足しただけで脳が働かなくなり、その結果全身が麻痺してすぐに死に至ります。この点は私たちのご先祖様である好気性のバクテリアも全く同様で、餌の米ぬかと水が十分でも、酸素が少し不足しただけですぐダウンしてしまいますから、注意が肝心です。酸素が欠乏すると、好気性菌は勢力が縮小すると同時に嫌気性菌が勢力範囲を拡大しますので、発酵の代わりに腐敗が起こるようになり、にがいような酸っぱいような独特の腐敗臭が発生するようになり、当然ながら発酵熱も発生しなくなり、酵素風呂として使えなくなるのです。

酸素が欠乏する原因はいくつかありますが、中でも重要と言えるのが、水分量です。
水分が多過ぎると、固まりやすく、空気が混ざりにくくなります。水分が多いと、体感温度は上昇しますので、床材の温度を上げたい時はどうしても水を多めにする傾向になりがちですが、混入空気は減少しますから、熱の維持は実際には困難になります。ただし逆に水不足になり、床材が乾燥し過ぎると微生物の活性は下がりますから、熱も下がります。

このあたりのバランスはかなり微妙ですから、日常的に餌の脱脂ぬかの量、天候、気温、湿度、換気の具合などを考慮しながら加える水の量を微調整しなければなりません。これらのバランスが適切で、発酵がうまく行っているときは、香ばしいよい香りがしますし、ぬかはさらさらでふわっとしており、固まりにくく、粒もできません。どちらかというと乾いた状態の方が、体感温度としては低めになり、びりびりとした刺すような熱さは感じにくく、逆にリラックスしてしっかり温まることができますし、何人入っても暖かさが持続します。この辺りの匙加減については、関与する変動ファクターが多く、一律にデータで示すことはほとんど不可能で、メンテナンス担当者の経験と、色、匂い、手ですくった時の感触などの微妙な違いをキャッチできる感性がもっとも重要になります。単細胞である微生物自体は肉眼では観察できませんが、犬や猫などと同様、生き物ですから、何よりも愛情をもって接することが肝要というわけです。


米ぬか酵素グループHP↓
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最近よく耳にする言葉のひとつに「高度先進医療」というのがあります。特にTVでのガン保険のCMには必ず登場します。かれらがいう高度先進医療というのは実際のところ具体的に何を意味するのでしょうか。CMの内容で見ますと、それはガン治療において従来から保険適用で行われてきた、手術、抗がん剤、放射線を用いた三大療法以外で政府管掌健康保険適用外の新出の治療方法で、しかも料金が法外に高いものをどうやらそのように呼んでいるらしい。法外に高いので、そのような療法を保険適用にして誰でも手軽に利用できるようにしたら現在年間20兆円程度と見積もられているガン医療費(平成25年度国民総医療費推定およそ40兆円のほぼ半分を占める)はあっという間にその倍くらいになってしまい、健保財政は崩壊することは必定であるので、さすがの厚労省も保険適用認可ができるわけがありません。そこで民間医療保険にその部分を肩代わりさせてお茶を濁すと同時に保険業界にご馳走を与えながら、自らの保身も確保できるという一石二鳥を狙った賢い思惑の産物だろうことが本当のところでしょう。

その先進医療の代表としては、放射線の延長としての重粒子線照射というのと、リンパ免疫療法と言うのがあるようです。それら療法の詳細はネット上にいくらでもあるのでそちらをご覧いただけばよいのですが、大まかに言えば、重粒子線とは炭素などの原子核を加速器によって超高速に加速して強力なエネルギーを与え、そのエネルギーによってがん細胞を破壊しようというもので、非常な精度でもってピンポイントで目標を攻撃できるというおまけがついています。

粒子加速器というのは、元々この宇宙の成り立ちを解明する???ための素粒子の研究用に世界のあちこちに莫大な費用をかけて建設されてきた「科学研究」という名目でのお遊びの道具なのですが、何百億円もかけてその超小型版を作りがん攻撃に応用したという代物です。その莫大な費用は当然ながら怯えるガン患者のお財布からいただくことになりますので、その代金は一回304万円などというとんでもないものにならざるを得ないわけです。それは医療保険ビジネスと独立行政法人などという名の厚労省や文部省役人の利権の温床にとっては格好のネタであることに間違いありません。

人の生命は金には代えられないと考えれば304万円は人によっては決して高いとは言えないのかもしれません。(それで本当に命が助かればの話で、もしそうでないのなら、単なる詐欺まがい商法となります。) ガン細胞を破壊するのと生命を守るといのは実は別次元の話であります。この方程式が成立するためには前提があります。つまり、体に存在するガン細胞をすべて発見しうるという成立しえない前提です。細胞というのは非常に微細で、その大きさは平均すると10マイクロメートル、つまり1ミリの100分の1ですから、直径1ミリのガン組織でも、それは100万個のガン細胞の塊ということになります。直径1ミリのガンを発見する方法はありませんから、どんなに精度の高い機械を用いてもガンを全滅させることなどできようはずがありません。

悪性のガン細胞であれば、極初期であってもどんどん転移するのでガンは全身いたるところに存在することになり、直径が1〜2センチもあるような大きな組織ならいざ知らず、それ以外は手付かずになりますから、やがてそれらが発見可能な大きさまで成長してくると、それを破壊するためまた304万円の出費となり、以後その繰り返しとならざるを得ません。えらいこっちゃですな。治療する側としては、何百億円も回収しながら自分らの儲けも出さんといかないわけで、これはまたとない結構な話でしょう。あとは5年生存率何%だのの統計資料を適当にでっちあげながらひたすら国家公認の詐欺行為を繰り返しておればよいということになります。

もうひとつの「リンパ免疫療法」なるインチキにも触れておく必要があります。ここでいうリンパとは白血球の一部を構成するリンパ球のことです。血液1立方ミリメートル中には通常3000個〜6000個程度の白血球がありますが、そのうち30%程度がリンパ球で、残り65%程度が顆粒球、そして残りの5%程度がマクロファージということになっています。このあたりの比率は状況によって大幅に変化するのは以前のブログでも何回か書いてありますが、重要なことは、ガンを攻撃するのはリンパ球の方であるという点です。つまりT細胞やNK細胞で構成されるリンパ球の数と活性度(元気かどうか、あるいは練度が高いかどうか)がガンに対抗する免疫力の指標になります。いくら元気でも数が少ないと、急速に増え続ける敵に勝てません。またその逆に、いくら数が多くてもやる気に欠けていたり、訓練を受けていない統制がとれていない集団であったなら、やっぱり生き残りを賭けて必死な敵集団に勝てません。

リンパ免疫療法というのは、患者の血液を採取し、そこに含まれるリンパ球を抽出し体外で培養増殖して数を増やし、それを患者の血中に戻すというものです。確かに一時的には少なくとも数においては敵を圧倒することになるのですが、残念ながらそれは役に立たない兵隊さんでしかないのです。白血球は骨髄で生まれると、胸骨の裏側に張り付いている胸腺という小さな臓器に行って教育を受け、飛行機のパイロット訓練みたいにエリミネートされ、卒業できた者だけが現場に配属されるという仕組みがあります。卒業できない連中は非情にも殺されてしまうようです。つまり、この厳しい試練を勝ち抜いたエリートだけが敵と対峙することになります。ところが、体外で増やしたリンパ球はこの過程を経ていませんので、戦力にはならないのです。リンパ球も数が多すぎると、味方を攻撃してしまうなどの弊害が生じますから、数ばかり増えた無能な集団はかえって有害になるリスクも生じます。この療法を試して命が助かったという例を私は見たことがありません。1回30万円を6回やって全部で200万円近く払って結局は延命できたかどうかもわからず、最後を迎えることになるのでは、やはり人様の弱みにつけこんだインチキそのものだというのが私の見解です。

結論としては、高度先進などというのは名ばかりで、実態は詐欺まがい商法ということになります。生命の営みは人智をはるかに超えたものであって、人間の浅はかな計らいで操作できるようなものではないとうこと。ましてや、その目的が保身と金儲けということであれば、なおさらです。私たちは、NHKを代表とするマスコミの報道を盲信して騙されることなく、自分の考えをしっかり持ち続ける必要があるとどうしても思えてならないのです。


こちらもご覧ください→http://www.komenukakoso.jp/論説-editorial/

がん、アトピー、リウマチ、膠原病、糖尿病といったような慢性病が発症するに至る流れについてはこのブログで今までも何度か書いてきましたが、それを分かりやすく図にしたのがこれです。https://docs.google.com/file/d/0B693Z0-DMSenN0JVVTQ1TFk2d0E/edit
一番左には発病の主要な三つの原因があります。一番上の「ストレス」が最大の原因です。それが自律神経の働きを撹乱し、他の二つの要因と合流し、「免疫低下-免疫機能不全」が起こります。そして、これこそがあらゆる病気(症状)の本質的原因であるばかりか、言い換えるなら、それこそが本来の病気であって、一番右側の様々な病名がつけられた病気と呼ばれるものは、免疫低下というこの本来の病気が発現する単なる症状とみなすことができるわけです。

現代医学では、そのような症状のひとつひとつに別々の病名をつけて、それぞれ別個に薬剤を用いた対症療法が行われます。ところが、この図が示すように、本当の病気はただ一つ、つまり真ん中の「免疫低下とそれがもたらす免疫機能不全」に他なりません。そして、現代医学では、この「免疫低下」に対する治療は一切行われていませんし、これを改善する薬剤も存在しません。逆を言えば、「免疫低下」という本来の病気、即ち異常事態が正常化されれば、当然ながら右側の様々な慢性病と呼ばれる症状はすべて同時に収束していくことになります。

実は慢性病のみならず、インフルエンザや食中毒などといったウイルスや病原菌が引き起こす感染症についても同様のことが言えます。例えば、食中毒の場合、同じものを食べた人でも、ある人は重篤になり死亡したりしても、ある人は多少の症状は出ても、すぐに治ってしまったり、全く症状の出ない人もあるわけです。この差は何に起因するのか? ズバリその人の免疫力の差です。インフルエンザの場合も同様です。一般に幼児と老人は、感染すると重篤化するケースが多いのは、幼児の場合はその免疫システムが未成熟であり、老人の場合は老化のため免疫システムそのものが弱体化しているからです。高齢のがん患者が抗ガン剤治療を受けると、もともと弱っている免疫システムが一層抑制されて肺炎などの感染症を引き起こし、しばしば重篤化して死に至るのは当然のことでしょう。

対症療法の薬物投与は一時的な症状の抑制効果しかなく、そのほとんどがさらなる免疫低下を促進しますから、いくら続けても完治することはあり得ず、その副作用により、病態はより広範囲に及ぶことになります。
私たちはこの真実をよく理解しておく必要があります。


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発酵脱脂米ぬか抽出物による免疫賦活作用に関する実験研究論文があります。
大阪市立大学大学院の研究者によって2003年に発表されたこの論文によれば、発酵した脱脂米ぬかに存在するある種の成分は、白血球中の顆粒球マクロファージの貪食作用とリンパ球NK細胞の癌細胞に対する攻撃能力を著しく向上させ、その結果、感染と癌細胞との両方に対する免疫力を高める効果があると結論しています。

詳しくはこちらをご覧ください。 文字が細かいですのでリンク先が出たら、画面下部に出る+のボタンを押して拡大してからお読みになってください。

http://www.life.osaka-cu.ac.jp/publications/magazine/pdf/2003/01.pdf

米ぬか酵素風呂では発酵した脱脂米ぬかの中に全身埋まりますので、そのような成分が体表から吸収され、温熱効果と相まって免疫力が向上することが十分考えられるわけです。



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今や日本国民の二人に一人が癌になり、三人に一人が癌で死亡するという時代になっているにもかかわらず、私たちはその病気についてあまりにも無知過ぎるように思えてなりません。 そして、その無知なるが故に無駄な検査や有害無益な誤った治療を受けて大変な目にあってしまう人々が後を絶たず途方もない苦しみと悲しみをもたらし、健保財政を圧迫し、増税と国民生活の困窮をもたらしています。

このような窮状を打破するのにもっとも大切なことは、ひとりひとりがそれに対する正しい理解と知識を持つということに他ならぬと考えます。 そうすることによってその病気を未然に防ぎ、あるいは、防ぐことができなかったときも慌てずに正しい対処が可能になるでしょう。 そのためには、先ず最初にその原因を知る必要があります。

がん細胞の発生
がん細胞は細胞分裂に先立つDNAのコピーミスによって発生します。 DNA転写は極めて短時間に非常に複雑なプロセスを経て行われ、万一ミスが発生しても、修復システムが働くようになっていますから、欠陥をもったままの細胞が発生する確率は実際には数百万分の一とか数千万分の一とかいった具合に非常に小さいのです。 それでも人体は60兆から100兆個もの細胞で構成されていて、毎日1兆回ほどの細胞分裂が繰り返されていますから、少ないとは言っても毎日何十万個かの様々な欠陥のあるDNAを持った細胞が体のあちらこちらで発生している勘定になります。 このような欠陥DNAを持った細胞のほとんどは生き続けることができず死滅しますが、欠陥の内容と程度によっては辛うじて生き残り、増殖にブレーキがかからないものも出てきたりします。 これががん細胞で、だれでも毎日平均すると少なめに見積もっても数千個程度は発生している勘定になります。 これがそのまま放置されれば、人は全員全身的にがんに冒され若くして死亡することになり、人類という種の保存もままならなくなることになりますが、実際にはそうなっていないということは、体には元来そのようにして発生したがん細胞を処理する機能が備わっていると考えるのが妥当でしょう。

免疫システム
私たちの身体は常に様々な脅威に曝されています。 外からはウイルスや悪性菌、内部からは癌細胞、そして様々な有害物質などもあります。 このような内外からの脅威から身を守る防御システムが無いと私たちは生存できません。
その防御システムこそが広い意味での免疫システムです。 人に限らず、他細胞生物はその進化の過程で驚くべきほど巧妙で高度な免疫システムを構築してきました。 特に人の場合は、大脳皮質と前頭葉の発達による高度な精神活動が単なる自律神経系による反射的免疫とは異なる、より高度で広範な免疫行動を可能ならしめています。

自律神経の働き
私たちの言動は脳の指令で運動神経が電気パルスを筋肉に伝達することで実行されます。 ここにはどんな言動を起こすかという本人の意思が介在しています。 これに対し、自律神経系では意思の介在はありません。 全ては自律的かつオートマチックに作動します。 自律神経系は交感神経系と副交感神経系の二つの系統で構成されてバランスをとっています。 自動車に例えれば、アクセルとブレーキです。 状況に応じて加速したり減速したりする必要があり、もし一方が行き過ぎたままになると事故や故障が生じます。 自律神経系はさらに内外分泌系とも連携し、様々なホルモンや消化液の分泌などもコントロールしてホメオスタシスの維持を行います。

自律神経と免疫
体の内外を問わず、何らかの支障が発生したり、微生物の侵入があったり、傷害を受けたり、あるいはそのような事態が予想されると、反射的に交感神経が興奮状態になり、全身的に防御体制になります。 具体的には、俊敏な回避行動を可能ならしめるために、副腎髄質からアドレナリン、交感神経末端からはノルアドレナリンと呼ばれるホルモンを分泌させ呼吸と脈拍を高めると同時に血圧と血糖を上昇させて、激しい運動に備えて全身の筋肉に十分な燃料としてのブドウ糖と酸素を送り込みます。 また、負傷して敵対的な菌が体内に侵入したり、その事態が予想されると、骨髄での細胞分裂を促進して菌と戦う兵隊としての白血球の数を増やします。 ただし、この場合増えるのは、白血球の中で通常60−65%を占める顆粒球と呼ばれる部分です。 これで悪性菌による感染に対する免疫は高まります。 ところが、癌細胞と戦うのは顆粒球ではなくて白血球の中で通常30%前後を占めるリンパ球の方です。 顆粒球が増えると、相対的にリンパ球は減少することになりますから、癌細胞に対する免疫は低下することになります。 このようにして、交感神経の興奮は結果的に癌細胞に対する抵抗力を弱めてしまい、日々発生する癌細胞を処理しきれなくなったり、その増殖を許してしまうことになります。


ストレスと交感神経
ストレス(stress)とは本来はストレッサー(stressor)であって、ストレスを与えるもの、つまり「有害因子」のことです。 私たちは環境の中で、非常に多くの種類の強弱様々な物理的あるいは精神的なストレスに日々曝されています。 特にその程度が過度な場合は、自律神経が働き反射的に身を守ろうとして交感神経を緊張させ、前項で書いたような反応が起こりますが、そのストレスが一過性のものであれば、やがて交感神経の興奮は収まり、すぐに身体は平常に戻ります。 問題はむしろ数週間、数ヶ月、あるいは何年もの長期間毎日継続的に繰り返されるような慢性的ストレスです。 このようなストレスの例としては、騒音、劣悪な職場環境、職場や家庭での殺伐とした人間関係などのような回避することが困難なものが挙げられます。 こうしたストレスは、たとえ比較的軽いものであっても、絶えず交感神経の緊張を持続させるため、長期に渡って免疫低下、免疫機能不全をもたらし、様々な症状を伴う慢性病を発症する下地になります。

細胞分裂の頻度と癌細胞の発生
癌細胞が細胞分裂の際のDNAのコピーミスによって発生することは既に述べました。 通常何十万回、何百万回に一回という具合に、そのミスの発生頻度は非常に小さいのですが、何らかの事情で細胞分裂の頻度が高まったり、放射線(電磁波)や薬物の作用でDNAの複製が直接傷害されたりすると、結果的に癌細胞の発生頻度が増大します。 それでは細胞分裂の頻度が高まるのはどんな時でしょうか。 それは、組織が破壊され、修復が必要になった時です。 組織が破壊され、そのままになっていると、感染を招くのはもちろん、連鎖的に傷害が拡大し、結果的に臓器の機能不全、そして、死をもたらしますから、傷害を受けた組織は大至急修復されねばなりません。 そのためには細胞分裂の速度を上げることによって新しい細胞を補充する必要があります。

もっとも傷害を受けやすいのは粘膜で覆われている上皮組織です。 口腔から始まって、食道、胃、小腸、大腸、直腸に至る消化管の内壁は粘膜で覆われていますが、発生的にも構造的にも体の外側であって、常に外部と接触しているので、様々なストレスに曝されていて傷害を受けやすいのです。 気管から肺胞に至る気道の内壁も同様に呼気に含まれる有害物質による組織破壊を受けやすいと言えます。

また、臓器によっては、もともと細胞分裂の頻度が高いものがあります。 それは腺組織と骨髄の造血幹細胞です。 甲状腺、副腎、卵巣、子宮、前立腺、睾丸などホルモンを分泌する内分泌器、そして、胃壁、肝臓、膵臓など、消化液を分泌する外分泌器は、その分泌物の生産に酷使されていますから細胞の寿命が短いため、分裂頻度が高いのです。 肝臓で作られる胆汁は脂肪を分解し、膵臓で作られる膵液はタンパク質を分解しますから、胆汁の経路である胆道と胆管、そして膵臓は、それら消化液による自己消化のリスクに曝されていて、障害が発生する頻度も高いというわけです。 暴飲暴食は酵素を消耗させ、酵素と消化液を分泌する臓器を疲弊させてしまいます。

また原発事故により環境中に飛散した放射性物質が体内に入ると長期間にわたってガンマ線のような波長の短い(高エネルギーの)電磁波を放射し続けるため細胞分裂時のDNA転写ミスを多発させますから、特に乳幼児のように細胞分裂が盛んな年代にとっては危険極まりないということになります。

ある種のウイルスは細胞やそのDNAを破壊しますから、これも炎症を引き起こし癌細胞大量発生のリスクを高めることになります。

組織破壊の原因
上皮組織の破壊は主に有害物質や刺激物による物理的ストレスによって生じます。 アルコールやタバコの煙などはその代表と言えるでしょう。 このような刺激物は嗜好品であり、しばしば常用されるのでリスクが高くなるのです。
また、体内の酵素が分解処理できないような人工的合成物、化学薬品などは組織、臓器に残留して慢性的に組織傷害をもたらしたり、マクロファージが貪食できないような異物(たとえばアスベストのような物質)は長期間に渡って組織障害を継続させて細胞分裂の頻度を上昇させます。

結論
以上みてきたことから言えることは、人にとって癌細胞が発生することは細胞分裂によって成長し体を維持する生物にとって当たり前のことであって、それに対処する能力ももともと備わっているということ。 そして、組織障害によって細胞分裂の頻度が上昇しても、かなりの程度までは許容範囲があること。
そして最大の問題は、ストレスによる自律神経のバランスの乱れが免疫システムの機能低下をもたらし、その結果、発生した癌細胞の除去が不完全になってしまうことが同時に起きてしまった場合に生き残った癌細胞が増殖と移住(転移)を繰り返して正常な組織や臓器を破壊してしまうことになるわけです。 ですから、そのような事態を未然に防ぎ、あるいは不運にもそのような事態に立ち至ってしまったときにどうすればよいかは自ずと理解されるはずです。

地球上の生物は、酸素が好きか嫌いかという観点から大きく2種類に分類することができるようです。 46億年前に地球が誕生したときは、酸素はほとんどありませんでした。 ですから、およそ38億年前に発生したとされる生命体(細菌)は酸素の無い環境で生きていました。 そのような時代が非常に長く続いたのです。 ところがあるとき酸素を発生する生命体が発生した。 何10億年か後に人類によって「シアノバクテリア」と呼ばれるようになるこの細菌は、太陽光線のエネルギーによって二酸化炭素の中の炭素を取り出し、不要になった酸素を吐き出していました。 最初は海水中の酸素濃度が上昇し、海水に溶けていた鉄分を酸化鉄に変えて海底に沈殿させ、その鉄が人類の文明を支えています。 シアノバクテリアとその後地表で繁茂し始めた植物たちは非常な勢いで増え続けて地表を覆ったので、大気中でも酸素濃度が上がり始めたのです。

古い細菌たちは、もともと酸素のほとんどない環境で生きていましたから、酸素は毒になりますからたまりません。  それで彼らは皆酸素がより少ない環境に避難しました。
一方、古い細菌たちの中には、突然変異による適応で何とかして酸素を利用できるようになったものたちが出現しました。  酸素はあらゆる物質を酸化し燃焼させますから生命体にとっては非常に厄介で危険な物質ですがそのかわり燃焼は大きな熱、つまりエネルギーを発生しますから、上手に利用できれば生命体の成長や活動そして進化にとって強力な味方にもなります。  このため、酸素を避け続けた保守的な古い菌たちはそののち何十億年も現在に至るまでほとんど進化することなく陽の当らない暗い湿った酸素の少ない環境で生き延びてきました。

他方、酸素を積極的に利用し始めた細菌たちは、合体し共存しながら、より複雑な機能を併せ持つより大型の、核をもつ真核細胞に進化して、集まってコロニー(集団)を形成するようになりました。 コロニーの中ではいくつものグループが生まれ、それぞれの役割分担がきまってきて、やがて全体としてひとつのまとまったシステムを構成することになります。  それまでの単細胞生物から多細胞生物に進化したのです。  この過程で注目すべきことは、いくら酸素を利用するといっても、やはり化学現象としての酸化は避けられませんから個体は老化し寿命がきます。 進化した多細胞生物にあっては、活性酸素を消去するSODなどの酵素を作り出して寿命の延長を図っていますので寿命に至る前に、細胞分裂、あるいは生殖によって種の存続が行われてさらなる進化が続きます。

大気中の酸素濃度が生命体にとって生命の維持に十分なほどに上昇すると、最初は海中で暮らしていた多細胞生物は次第に陸上に進出するようになり、何億年もかかって複雑な知性をもった当面の究極的生命体である私たちになったというわけです。 ですから私たち人類はもちろん、蟻から象に至るまで肉眼で見ることが可能なあらゆる多細胞の動物と核を持った非常に多種類の単細胞の微生物は酸素が好きな生物のグループに所属しています。 酸素が嫌いな生物は核を持たない微細な細菌で、酸素の少ない場所に隠れていますし、すべて単細胞で非常に小さいですから、通常私たちの目に触れることはありません。 だからと言って決してマイナーな存在ではなく、その種類も数も莫大です。

酸素が好きな(好気性)菌は、私たちと同じ環境で暮らしていて性格も似ていますから酵母菌や乳酸菌や納豆菌などのように私たちと共存共栄しているものが多い。 それに対してもう一方の勢力である酸素が嫌いな(嫌気性)菌達は私たちとはまったく異なる酸素が乏しい環境で生きていますから、私たちとは相性が悪いものが多く、時として、私たちの立場からは悪性菌として甚だ不名誉な呼ばれ方をする者たちがいます。 これらの菌の中にはO-157やサルモネラ菌などのように人や動物を死に至らしめるような強力な毒素を出すような極めて危険なものもいるのはご存じのとおりです。

つまり、うんと大雑把に申しますと、この世界は、酸素が好きなグループと嫌いなグループとう二大勢力の勢力争いの場となっていて、地球上の酸素濃度がこのままであれば、わたしたちのグループは優勢を保っておられるわけです。 ところが、ここに由々しき問題があります。 最近の調査によれば、化石燃料の大量消費や人口増大それに熱帯雨林の伐採などによってCO2の増大に伴い大気中の酸素濃度が低下してきているというのです。  本来空気中の酸素濃度は21%くらいあったのが、最近、特に大都会では15−16%くらいまで下がってきているというのです。

酸素をもっとも必要とするのは脳ですから、酸素濃度が極端に低下すると意識不明となり、死に至ります。 5%程度の低下でしたら、そこまではいきませんが、それでも影響が無いとは言い切れません。  気がつかないうちに、脳の活動が低下するばかりか自律神経も変調し、代謝が落ち、体全体の生命エネルギーが不足気味になりますから、慢性的に体がだるくなったり、冷えがきたりして結果的に免疫力が低下します。 昨今の癌をはじめとする慢性病の蔓延もこれが原因のひとつになっている可能性が否定できません。 さらには生殖細胞の活性が失われ、種の保存が困難になったりもします。 つまり、好気性のグループには不利な環境になります。 これに対して、嫌気性のグループにとっては酸素という彼らにとっての最大の脅威が減るわけですから有利な環境になり、そのテリトリーを拡大する絶好のチャンスとなります。  つまり私たちの免疫力が下がり、同時に悪性菌が増えて勢いづくことになりますから、未知の疫病が蔓延することにもなりかねません。 近年、二酸化炭素濃度上昇による温暖化の問題ばかりがクローズアップされていますが、人類は他にもこのような深刻な問題を同時に抱えているということを認識すべきでしょう。

個人であろうと企業であろうと、あるいは他のいかなる団体や組織であろうと、何か新しいプロジェクトを立ち上げて推進しようとする際には、その成否を決定するもっとも重要な要因は戦略的思考の存在の有無であるということを徹底的に認識する必要があります。 何故なら、それが欠如していると、効率が悪く、金と労力と時間の無駄が多くなり、目標の達成が困難になるからです。 つまりすべては「戦略の設計」にかかっているといって差し支えありますまい。

先ず第一に戦略とは何かということを理解する必要があります。 一口で言えば、それは、ある特定の目的を実現するための最も効率的な計画の総体であるといえます。 個人であれば、最大の目的は「幸福」でしょうし、企業であれば「利益」や「企業理念の実現」でしょうし、政党であれば「政策の実現」などが目的となるでしょう。 例えば身近な話として個人に関しては、最大の目的である「幸福」を実現するためには三つの大戦略、つまり健康戦略、経済戦略、愛情戦略が必要でしょう。 この三つのうち、どれが欠けても目的は達成されない。 逆にそれらの全ての戦略が着実に実行されれば、幸福の実現に着実に近づいていくことができます。

戦略的思考がどのようなものであるかをより簡単に理解するには、一本の樹木をイメージするとよいのです。 樹木は大地から生えていて、そこに根を張り、一本の幹があり、幹からは何本もの大枝が出ていて、大枝からは小枝が出ていて、そこには葉が茂っています。  上には空があり、幹は空の高みを目指してぐんぐんと伸びていきます。 個人の場合をあてはめて考えてみます。 大空の高みは究極的幸福、大地は自分の住む町や国や社会あるいは家族、学校、友人たちにたとえられます。 幹は精神的肉体的な自己の総体であり、三本の大枝は健康、経済、愛情であり、それぞれの大枝からは、何本もの小枝が伸びています。 たとえば健康の大枝からは、食生活、運動、休息などの小枝が生えています。  食生活の小枝には、玄米食とか菜食とか自然食材とか青汁とかの葉っぱが、運動の小枝には体操とか散歩とか水泳とかいった葉っぱです。

ここで気がつくべきことが二つあります。 ひとつは、戦略と戦術の違いと、それを分けて考えることの重要性、そしてもう一つは、戦略も戦術も多数存在しうるということです。 個人の場合、幸福追求のための最大の戦略は当たり前ですが幹である自分自身で、三つの大枝はそのための三つの戦術です。今度は大枝のそれぞれを戦略とすると、小枝は戦術となり、それぞれの小枝を戦略ととらえると、一枚一枚の葉っぱはひとつひとつの戦術です。 つまり視点を変えることによって戦略は戦術となり戦術は戦略となる。 戦術とは戦略遂行のための手段と言い換えることもできます。 あるひとつの戦略遂行には複数の手段が考えられる。 それらは戦術であり、ここの戦術の遂行に必要とされる手段はさらなる戦術となるから、さっきの戦術は戦略となります。 つまり、階層構造が存在するわけです。  生命体にも同様の階層構造が存在します。 人体を支えるには骨や筋肉や内臓などのシステムが必要で、それぞれのシステムには組織が必要、組織は細胞が支え、細胞はさらに細胞内小器官が支えるといった具合ですが、それらがばらばらに動いているわけではない。  神経系、内分泌系による情報伝達によってすべてが寸分の狂いもなく統合的にコントロールされていて全体としてまとまりのある活動が維持されているわけです。

次に個人ではなくて企業にあてはめて同様に考えてみます。 企業の目的は表向きには「自社の製品やサービスによって社会に貢献する」とかいった高邁なる企業理念の実現でありましょうが、今日の資本主義社会にあっては、実際には「利潤の追求」に他ならないわけです。  利潤を増大させるには売上げを増やし、コストを減らせばよいわけで、企業は常にこの二つのことに全力を注ぐことになります。 つまりここが事業展開の中心戦略であり、大きな意味でのマーケティング戦略とも言えましょう。 幹としてのマーケティング戦略を支える大枝は、営業・販売、企画、研究開発、人事、財務・経理、総務などの部門として、おのおのが最良の戦略と戦術を立案・計画し、実行することになりますが、これら全体を統括するのが社長以下取締役会から発せられる経営方針であって、それによって全社が一丸となって前進することになります。 個人の場合と違って、企業では様々な信条や性格や能力を有する大勢の社員が共同作業を行いますから、情報の明確化と迅速な情報伝達が大変重要になってきます。 そのため、近年ではすべての情報は明確に文書化され、生命体における神経の電気パルスよろしくデジタルな情報として電子メールによって組織の上下、左右、いずれの方向にも瞬時に伝達され、また、24時間365日、返答、記録、閲覧できる仕組みになっているのはご存知のとおりです。  

私たちは得てして特定の戦略や戦術に固執するあまり全体を見失う傾向があり、枝葉末節の議論に終始したり、計画性の無い行き当たりばったりの方策を打ち出したりすることが多いものです。  これは無意味な時間と労力の浪費につながります。
戦略の総体のなかでのその戦略あるいは戦術が一体どのロケーションに置かれるべきであるかという位置決めが実は非常に重要なのです。 どの戦略も戦術も、それ単独では本来の威力を発揮できません。  並行し、同時進行する戦略・戦術と相互に補完し合う、あるいは、相乗効果を発揮させることによってこそより強力な力を生み出すのです。 つまり、1+1=3以上を狙うのです。  これを検討するには階層的システムフローチャートを作成します。  目的達成のための具体的戦略と戦略実現のための具体的戦術については、それぞれのプロジェクトチーム内でブレーンストーミングの手法を用いアイデアを出し尽くし、そこから取捨選択し決定していきます。  この作業の繰り返しによって、その組織にとっての最善の総合戦略を構築することが可能になります。  経営環境は日々刻々変化しますから、定期的に修正を加える必要があるのは言うまでもありません。

厚労省の最近の統計では国民医療費の総計は35兆円にのぼり、その大部分は癌をはじめとする慢性病、生活習慣病の治療に費やされています。 特に高額な医療費負担を強いる癌に罹患し死亡する人は年々増加し毎年30万人を超える人が亡くなっています。 1日あたりですと1000人に近い人数です。  年間総死亡者数は100万人あまりですから、癌は死亡原因の三分の一を占めるに至り、いまや日本国民の二人に一人は癌になり、三人に一人は癌で亡くなっていると言われています。  またある統計によると、癌による死者のうち癌そのもので亡くなる人はむしろ少なく、肺炎や多臓器不全などといった、むしろ体を痛めつける侵襲的治療によるダメージと免疫低下に起因するものが80%以上を占めるという異常な実態を示しています。  

従来西洋医学がその威力を発揮してきた感染症や救急救命医療の分野はその比率を大幅に下げ、今や慢性病の治療が医療の大部分を占めるに至っていますが、薬物に頼る対症療法中心の現代西洋医学では症状の緩和にとどまり、根治に至らぬばかりか、薬物の副作用によって問題はさらに複雑化、難治化し、困窮する患者は減るどころか増加の一方ですから、当然医師不足、医療機関不足になり、病院はどこも満杯状態で患者の診察時間はますます短く、待ち時間はますます長くなり、健保財政はますます困窮し、健保税は増額の一途という惨憺たる結果をもたらしています。  薬漬け、検査漬け医療が問題視されるようになって久しく、昨今では医療崩壊までもが叫ばれていますが、何ら本質的な議論も対策も行われず、医師不足解消の方策など、行政はこの大問題にそれこそ対症療法でお茶を濁そうとしているかのように見えます。

この問題の背後に横たわっているのは明らかに医学の分野での最高権威とされる東大や京大などの国立大学医学部を頂点とする空虚で無意味な医療ヒエラルキーであり、そこに充満する根底から腐れ切っている現代医学思想とそれをベースにした大間違いの医学教育と権威主義であり、医療をビジネスの手段として強固な絆で結ばれた医療産業と行政組織の癒着構造に間違いないでしょう。 人々の命の尊厳を無視したこの無知でモラルに反する国家的病根はあまりにも深く広く社会全体のシステムと一体化しており、最早人為的改革は困難にも見えますが、国全体を蝕むこの全身病は近い将来必ずや壊滅的自滅をもたらすであろうことは想像に難くありません。 


アトピー性皮膚炎については、医学的にはいまだに原因不明とされ、その根治的治療法も確立されていない有様です。 確かに、皮膚科の医院に行けば、ステロイド系薬剤による治療らしきことを行いますが、これはあくまでも対症療法であり、一時的に症状は改善しますが、たとえ10年続けても完治には至りません。 それでは完治に至らしめる方法は皆無なのでしょうか?

私にはそうは思えません。  むしろ、正しく治療すれば必ず完治できると信じています。
それには、原因をはっきりと認識するところから始まります。  そして、そのうえで何を実践すべきか考えるのです。

複数の原因が複合的に作用しているのはまず間違いありませんが、大まかに言って次のふたつが挙げられます。

1. 異物、薬物・毒物、汚染物質との接触と体内への蓄積
2. 環境汚染、ミネラル不足、ストレスなどに起因する免疫低下

上記1の具体例は、水道水に含まれる塩素化合物などの不純物、洗剤、食品添加物、殺虫剤などの日用品に含まれる化学物質があります。 これらの人工化合物は、人体にはそれを分解出来る酵素を作るDNAが備わっていないため、排泄されにくく、蓄積します。

上記2の免疫低下ですが、アトピーのような皮膚炎症もリウマチや膠原病などのいわゆる自己免疫疾患同様過剰な免疫反応が原因と推測され、よってステロイド系薬剤によって免疫を抑制すれば改善するとされていますが、実は過剰どころか、免疫不全が逆に免疫の暴走を招いていると考えるべきです。 したがって、免疫抑制剤によって確かに一時的に症状は劇的に改善するものの、実際には免疫低下によってさらなる悪化を招いてしまうのです。 免疫細胞にはいくつかの種類があって、それらが適度なバランスを保ちながら機能しています。 その中には暴走しそうになる細胞の働きを抑制する機能をもつサプレッサー(抑制者の意味)T細胞というのがあって、ストレスその他の原因で免疫低下が起こると、異なる機能を持つ免疫細胞間のバランスが維持できなくなり、攻撃的免疫細胞の数が増えすぎて自己組織まで破壊するようになってしまいます。  免疫低下状態で異物に接触するとそれがまた免疫暴走の引き金になってしまう場合があります。  そしていったん暴走が始まると、すでに免疫抑制機能低下の状態になっていますから、歯止めがきかずに悪循環に陥っていきます。 つらい症状は大きなストレスになりますから、さらに免疫を低下させます。

そこで、以上のことを踏まえて、どのように対処すべきかを考えますと結論はこの様になります。

1. 体内に蓄積した異物・汚染物質を排出する(デトックスする)。
2. 異物・薬物・汚染物質との接触を避ける。
3. 免疫力を高める。

上記1を効果的に行うためのもっとも有効な方法は酵素風呂に入って汗をかくことです。

上記3を行うには、
1. 酵素風呂で体を温めたり、運動することによって、低体温から脱却する。
2. 食生活に注意しミネラルを十分摂取して代謝を活発にする。
3. 仕事や生活パターンを見直し、疲労やストレスの蓄積を避ける。

このような戦略を総合的かつ継続的に実行することで、病的状態は確実に改善に向かい、最終的には完治するはずです。 ところが免疫力が向上していく過程では一時的に症状がより激しく出てくる場合が多いものです。 そして、その症状は何度も繰り返します。  このような場合、辛抱出来ずについ薬に頼ろうとしがちですが、そうするとそれまでの努力が台無しになりますから、ここに書きました発症のメカニズムを理解したうえで、そのように繰り返す症状は、治癒に向けて避けて通れぬプロセスであることを納得いただいて頑張って欲しいのです。 そうすれば次第に症状の反復サイクルは長く、程度は軽くなっていき、最終的には消えていきますから、何よりも根気が大切なのです。

生態系を構成するあらゆる種類の生物の中で最も重要な役割を果たしているのが微生物です。 微生物が存在しないと植物は存在できず、植物が存在しなければ動物も存在できません。 つまり、微生物は地球上のすべての生命を支えているというわけです。

土壌には通常大量の鉱物の微細な粒子が含まれていますが、それが植物の根から吸収されるには、水に溶けた状態になっている必要があります。 土壌中の鉱物粒子はいくら小さいといっても、水に溶けるには巨大過ぎますから、水の分子と混じり合うには分子レベルのサイズにまで小さくなっていなければなりません。 金属の粒子をそこまで細かく加工するのは機械的な工程では不可能です。 実はその加工をやってくれているのが微生物というわけです。 したがって、農業に適した肥沃な土地というのは微生物が生存するのにその環境が適している土地ということになります。 そこでは、多くの微生物たちがせっせと土壌中の金属粒子を細かく細かく消化してくれていますから、そこの水分には、鉄、銅、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、カリウム、などの多くのミネラルが溶けていることになります。 植物はそのミネラル豊富な水を根から吸い上げ、アミノ酸を合成し、酵素を作り、光合成を行いタンパク質や糖分やでんぷんなどを合成し成長します。
草食動物がそれを食べて消化吸収して成長し、今度は肉食動物がそれを食べ、植物と動物の死骸や排泄物は微生物が分解し土に戻ります。 そして、この究極的リサイクル活動が何億年も続いています。

病害虫を防ぐために農薬を使用して土壌の殺菌を続けると金属粒子を消化してくれている有用な微生物も死滅しますので、植物は土壌中の水分から十分なミネラルを吸収することができなくなりますからミネラル不足の貧弱な植物になります。 それを食べる動物はミネラル不足の動物になります。 ミネラル不足の動植物を食べて生きる人間も当然ミネラル不足になり、体内酵素が不足しますから、代謝と活力が低下し、免疫が低下し、病気が蔓延し、薬物の使用がさらに酵素を消耗するといった具合に多くの現代人がその悪循環のスパイラルに堕ち込んでいるように思われます。 工業化に伴う環境中の有害化学物質の増大や高蛋白高脂肪高カロリーの食生活などと並び、先進国で癌や糖尿病などの慢性病が蔓延している要因のひとつとして数えることができるでしょう。

感染症も難病とされる慢性病もほとんどあらゆる病気において免疫不全がその発病とその後の経過(予後という)に密接に関わっているということが理解できると、今度はその原因を知ることが重要であり、結果的に病気を予防し、また正しい治療の方法も見えてくるということになるでありましょう。 言い方を変えるならば、私たちが普段病気と考えているものは病気そのものではなくて、その根底には免疫不全という本当の病気が存在するということです。

それでは、免疫不全に陥る原因を考えてみましょう。
これには順番があります。 最初の原因がある状態を引き起こし、その状態が原因となって次の状態を引き起こす。 それがさらに原因となってさらなる結果を生み出す・・・という、原因と結果の負の連鎖反応が繰り返され、無意識のうちに免疫不全状態に陥り、様々な症状が発現してその部位と病態に応じ診断され病名が与えられるということになるわけです。 現代医学は対症療法が中心ですから、発現した様々な症状を緩和抑制するための薬物が投与されたり、場合によっては、外科手術によってその部位を切除したりします。
ところが、その症状を引き起こしている免疫不全状態を改善したり、ましてや、そこに至る過程での負の連鎖を断ち切る治療は一切行われません。  そのため、一旦は症状が軽減し、あたかも治癒したか、快方に向かったかのように感じられますが、実はそうではなくて、免疫不全という根本原因はそのまま存在していますから、時間の経過とともに薬物耐性ができ、効能が薄れると症状が再発します。  現代医学でもその点は認識しており、症状が改善しても治癒とは言わずに「寛解」などというあいまいな表現を用いるのが習わしとなっています。

免疫不全に陥る原因は自律神経の乱れにほかなりません。  自律神経の乱れとは、すなわち、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、どちらかが過度に優位になっている状態を意味します。  自律神経は白血球をコントロールしていますから、顆粒球とリンパ球の比率が極端に変化したり、あるいは、白血球の性質が変化して敵を間違えたり、敵に対して攻撃的になり過ぎたり、それを抑制する役割をもつ白血球が十分機能できなくなったりします。  自律神経は意思ではコントロールできませんから、その乱れを引き起こす原因を探って対処するしか方法はありません。
それでは一体何が自律神経の失調を招くのでしょうか。  それはストレスです。 ストレスについては、次項でみてみましょう。

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