振り返ってみると、20世紀末から21世紀初めににかけてのこの10年間の主にIT関連の進歩は目覚ましく、情報の移動や保存の処理速度はほとんど加速度的とも言えそうです。ビデオテープはDVDに、DVDはBDに、フロッピーはCDやDVDに、そしてSDカードやフラッシュメモリーへといった具合で、私たちにおなじみの記憶媒体の容量は数十ギガバイトもあるのが当たり前になってきています。同時に小型化と低価格化も進み携帯電話やカメラなど信じられないくらい小型軽量かつ高性能になっています。このまま進化すると10年後にはどうなっているか想像もできません。
医療分野でも内視鏡がハイビジョンになったり、PETとCTを組み合わせて両方の短所をカバーしあうPET-CTなる装置も出現しています。このような技術革新によってがんの検査診断能力は飛躍的に進化し、従来は見落とされていたような細かな病変まで発見されるようになってきています。大変結構な話ではありますが、問題もあります。
次々により高性能な検査機械が発売されると、医療機関側としては新型の機種を導入せざるを得ない状況になります。そうしないと競争に負けるからです。これらの機械は極めて高額ですから借り入れをしないと買えません。 借金を返済するためには機械はフル稼働しなくてはなりません。そうすればどおしても頻繁に検査を行って検査料を稼がなくてはなりません。このような経済的な意図により必要以上の検査が行われて健保財政を圧迫し、患者さんには余計にエックス線を浴びせて発がんのリスクを高めることにもなりかねません。もう一つの問題は、検査と診断ばかりが進歩しても、治療の方法がいまだに欠陥だらけの三大療法に終始するばかりで肝心の治療成績が何ら向上していないという点です。せっかくの早期発見と正確な診断が治癒に結びついていないケースが多いのです。そこには現代西洋医学における根本的な誤りが介在しています。 体験談からは脱線しますが次回ではその根本的誤りについて考えてみたいと思います。
医療分野でも内視鏡がハイビジョンになったり、PETとCTを組み合わせて両方の短所をカバーしあうPET-CTなる装置も出現しています。このような技術革新によってがんの検査診断能力は飛躍的に進化し、従来は見落とされていたような細かな病変まで発見されるようになってきています。大変結構な話ではありますが、問題もあります。
次々により高性能な検査機械が発売されると、医療機関側としては新型の機種を導入せざるを得ない状況になります。そうしないと競争に負けるからです。これらの機械は極めて高額ですから借り入れをしないと買えません。 借金を返済するためには機械はフル稼働しなくてはなりません。そうすればどおしても頻繁に検査を行って検査料を稼がなくてはなりません。このような経済的な意図により必要以上の検査が行われて健保財政を圧迫し、患者さんには余計にエックス線を浴びせて発がんのリスクを高めることにもなりかねません。もう一つの問題は、検査と診断ばかりが進歩しても、治療の方法がいまだに欠陥だらけの三大療法に終始するばかりで肝心の治療成績が何ら向上していないという点です。せっかくの早期発見と正確な診断が治癒に結びついていないケースが多いのです。そこには現代西洋医学における根本的な誤りが介在しています。 体験談からは脱線しますが次回ではその根本的誤りについて考えてみたいと思います。
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