米ぬか酵素浴に出会ってからもうかれこれ18年近くになりましょうか。知人に紹介され、半信半疑というか無信全疑で1回限りのつもりで試してみて言われるままに3か月ほど毎日通い続けた結果、末期がんから奇跡的に生還し、3年くらいしてから「米ぬか酵素」という代替医療の施設を静岡県の藤枝市で開業したのです。平成14年の5月でしたから14年半になります。
施設を始めるとき、名称と商標を考えました。酵素浴には大まかに言って「おがくず酵素風呂」と「米ぬか酵素風呂」とがあるのですが、私を救ってくれたのは米ぬかの方だったので区別する意味で「米ぬか酵素」としました。商標については、できるだけ単純で、米の文字を自分でデザインしたのですが、米屋のマークみたいになってしまいました。マークの色ですが、これにはちょっとしたこだわりがありました。酵素浴に通い始めてしばらくたった時、4月の終り頃だったと思いますが、自宅の近くの公園のベンチに座ってぼんやりあたりの景色を眺めていたのです。木々の新緑が春の日差しで輝いています。「ああ、植物たちはなんて生き生きと輝いているんだろう!それに引き換え、自分はこれから死ぬ運命で不安に怯えている。植物も自分も同じ生き物なんだから、これはおかしい。自分だってあの新緑の木々と同じようにあるはずじゃあないか」・・・とそう思った瞬間、なんだか気持ちが温かくなってきたのです。だったらごちゃごちゃ余計なことを考えるのやめて自然の力に身を任せばいいんだと思えるようになったのです。
不思議なことにそれから間もなくマーカーが下がり始め、がんは消えていったのです。
開業してからの14年半に様々な病態と経過を見聞きしてきて、それについても考えたことは数多くありますが、それとは別に、酵素浴の桶の中で生きている菌体と、それが生み出す酵素なるものについて私なりにいろいろ考えたことをどうしても書いてみたくなり、久しぶりにブログ更新となりました。
酵素がどんなものかを知りたければ易しく解説している本が数多く出版されているのでそれをお読みいただければよいのですが、何故か酵素浴と菌体との関係について書かれた書物にはお目にかかったことがありません。また、酵素浴の効能についても何も研究されていないし、当然ながら何も論文らしきものが発表されていないようです。もちろん私だって研究したり実験したわけではないので、単なる仮説の域を出ないのですが、大筋ではそんなには間違っていないと思っています。
生命進化と酵素
テレビで毎日見る健康食品のCMでは酵素がよく登場しますが、実は酵素は植物だけではなくすべての生き物に存在しています。すべての生き物、つまり単細胞のバクテリアから始まって多細胞の動植物まですべてです。酵素は触媒作用をもつタンパク質で細胞の中でアミノ酸から合成されます。アミノ酸の複雑な結合の仕方によって多種多様の酵素がつくられ、生化学反応の触媒となって、多種多様な物質を合成したり、不要な物質を分解処理して生命を維持するために使われます。人体には数千種類の酵素があるといわれていますが、その全てが解明されているわけではありません。人体は60兆個くらいの細胞で構成されていて本来その細胞の1個1個がそれ自体で1個の生命体といえます。細胞がたくさん集まって共同体をつくり、組織となり組織がたくさん集まって器官や臓器になり、それが集まって人体というメカニズムを動かすという多重構造を形成しています。では細胞が生命の最小単位かというとそうではありません。細胞もまた数多くのもっと小さな生命体(細菌、バクテリア)でできています。このような核を持たない原核細胞は15億年ほどかけて合体、共生を繰り返し、核を持った真核細胞に進化し、細胞になったそうです。つまり、細菌こそが今日確認できる生命体の最小単位であり起源といえるでしょう。
細菌は、その進化の過程で、様々な種類のタンパク質を生み出しましたが、同時に酵素も作りました。細菌が作り出した酵素は触媒となってさらなる複雑で多種多様な酵素を作り出し、また、それを合成するための設計図としてのDNAも作り、核の内部に保存し、個体から個体へと引き継がれています。私たちの細胞内では常時DNAの情報に基づき何千種類の酵素が合成されていて生命を維持しています。
体内酵素の減少
たった一つの卵細胞が分裂増殖して人間として成長していきますが、細胞が増えるのと同時に酵素の生産も増えていきます。20歳前に成長は終わり、それ以上酵素の生産は増えません。やがて老化により新陳代謝が衰えてくると酵素の生産量も落ちてきますので負のスパイラルが始まり、ますます老化は進み、やがて死を迎えることになります。体内酵素減少の原因は老化だけではありません。暴飲暴食、働きすぎ、疲労、ストレス、化学物質、薬物、アルコールなどが酵素の消耗を加速します。その意味で様々なストレスの多い現代社会は酵素を消耗しやすい社会であり、そのためがん、糖尿病、心臓病などの慢性病が蔓延しています。
体内酵素の補充
このように生産量が落ち、消耗していく酵素を補充するには、肉、魚、野菜など食事で摂取すればよいのですが、申しましたように酵素はタンパク質ですので、調理で熱が加わると変質します。ですので何でも生で食べるのがよいのですが、限界があります。また、胃に入ると、胃酸によって、タンパク質は分解され、最終的にはアミノ酸のかたちで吸収されます。つまり、酵素を合成するための材料は摂れても、酵素そのものはほとんど吸収できないのです。また、老化などで代謝が落ちていると酵素の合成能力も落ちていますから、なかなか補充できません。それでは食事で摂るよりも効率的に酵素そのものを体に入れる方法がないものでしょうか?
体表からの酵素の摂取
そこで考えられたのが、皮膚呼吸と同じように、体表から直接吸収するのはどうかということです。酵素が充満する環境に身体を置けばよいのではと考えました。また、皮下の毛細血管に酵素が入りやすくするためには、温めて血管を拡張して、血流を増やすことも効果的であることがわかりました。様々な試行錯誤の結果、米ぬかを用いるのが最も効果的であることが判明しました。米ぬかはバクテリアの餌になり、醗酵して増殖します。
発酵する時には熱が生じます。この熱は65度くらいまで上昇し、体温を上昇させるのに丁度いいのです。さらに、水分が与えられて発酵した米ぬかにはある種の物質が生じ、免疫細胞を活性化することが実験で確かめられています。米ぬかの栄養分と空気と水分を与えられるとバクテリアは分裂増殖を繰り返し、短時間で幾何級数的に増えます。バクテリアは細胞ですから、その微小な体内で酵素を生産します。この酵素はバクテリアの代謝物として桶の中にバクテリアとともに充満します。ですから桶の中は人間が入って酵素を浴びるのに理想的な環境となるわけです。酵素が米ぬかと一緒に素肌に触れると、表皮細胞の微細な穴(ナノレベル)から浸透し、皮下毛細血管に入り、血流に乗って全身の細胞に行き渡り、全身の細胞を活性化し、代謝を促進します。そのため内臓機能は活発になり、脂肪は燃焼され、肌は若々しくなり、元気になり、免疫力は向上してあらゆる病気に打ち勝つことができるようになるのです。
筆者の体験談はこちら➡http://komenukakoso.blog.jp/archives/196609.html
米ぬか酵素グループHP
施設を始めるとき、名称と商標を考えました。酵素浴には大まかに言って「おがくず酵素風呂」と「米ぬか酵素風呂」とがあるのですが、私を救ってくれたのは米ぬかの方だったので区別する意味で「米ぬか酵素」としました。商標については、できるだけ単純で、米の文字を自分でデザインしたのですが、米屋のマークみたいになってしまいました。マークの色ですが、これにはちょっとしたこだわりがありました。酵素浴に通い始めてしばらくたった時、4月の終り頃だったと思いますが、自宅の近くの公園のベンチに座ってぼんやりあたりの景色を眺めていたのです。木々の新緑が春の日差しで輝いています。「ああ、植物たちはなんて生き生きと輝いているんだろう!それに引き換え、自分はこれから死ぬ運命で不安に怯えている。植物も自分も同じ生き物なんだから、これはおかしい。自分だってあの新緑の木々と同じようにあるはずじゃあないか」・・・とそう思った瞬間、なんだか気持ちが温かくなってきたのです。だったらごちゃごちゃ余計なことを考えるのやめて自然の力に身を任せばいいんだと思えるようになったのです。
不思議なことにそれから間もなくマーカーが下がり始め、がんは消えていったのです。
開業してからの14年半に様々な病態と経過を見聞きしてきて、それについても考えたことは数多くありますが、それとは別に、酵素浴の桶の中で生きている菌体と、それが生み出す酵素なるものについて私なりにいろいろ考えたことをどうしても書いてみたくなり、久しぶりにブログ更新となりました。
酵素がどんなものかを知りたければ易しく解説している本が数多く出版されているのでそれをお読みいただければよいのですが、何故か酵素浴と菌体との関係について書かれた書物にはお目にかかったことがありません。また、酵素浴の効能についても何も研究されていないし、当然ながら何も論文らしきものが発表されていないようです。もちろん私だって研究したり実験したわけではないので、単なる仮説の域を出ないのですが、大筋ではそんなには間違っていないと思っています。
生命進化と酵素
テレビで毎日見る健康食品のCMでは酵素がよく登場しますが、実は酵素は植物だけではなくすべての生き物に存在しています。すべての生き物、つまり単細胞のバクテリアから始まって多細胞の動植物まですべてです。酵素は触媒作用をもつタンパク質で細胞の中でアミノ酸から合成されます。アミノ酸の複雑な結合の仕方によって多種多様の酵素がつくられ、生化学反応の触媒となって、多種多様な物質を合成したり、不要な物質を分解処理して生命を維持するために使われます。人体には数千種類の酵素があるといわれていますが、その全てが解明されているわけではありません。人体は60兆個くらいの細胞で構成されていて本来その細胞の1個1個がそれ自体で1個の生命体といえます。細胞がたくさん集まって共同体をつくり、組織となり組織がたくさん集まって器官や臓器になり、それが集まって人体というメカニズムを動かすという多重構造を形成しています。では細胞が生命の最小単位かというとそうではありません。細胞もまた数多くのもっと小さな生命体(細菌、バクテリア)でできています。このような核を持たない原核細胞は15億年ほどかけて合体、共生を繰り返し、核を持った真核細胞に進化し、細胞になったそうです。つまり、細菌こそが今日確認できる生命体の最小単位であり起源といえるでしょう。
細菌は、その進化の過程で、様々な種類のタンパク質を生み出しましたが、同時に酵素も作りました。細菌が作り出した酵素は触媒となってさらなる複雑で多種多様な酵素を作り出し、また、それを合成するための設計図としてのDNAも作り、核の内部に保存し、個体から個体へと引き継がれています。私たちの細胞内では常時DNAの情報に基づき何千種類の酵素が合成されていて生命を維持しています。
体内酵素の減少
たった一つの卵細胞が分裂増殖して人間として成長していきますが、細胞が増えるのと同時に酵素の生産も増えていきます。20歳前に成長は終わり、それ以上酵素の生産は増えません。やがて老化により新陳代謝が衰えてくると酵素の生産量も落ちてきますので負のスパイラルが始まり、ますます老化は進み、やがて死を迎えることになります。体内酵素減少の原因は老化だけではありません。暴飲暴食、働きすぎ、疲労、ストレス、化学物質、薬物、アルコールなどが酵素の消耗を加速します。その意味で様々なストレスの多い現代社会は酵素を消耗しやすい社会であり、そのためがん、糖尿病、心臓病などの慢性病が蔓延しています。
体内酵素の補充
このように生産量が落ち、消耗していく酵素を補充するには、肉、魚、野菜など食事で摂取すればよいのですが、申しましたように酵素はタンパク質ですので、調理で熱が加わると変質します。ですので何でも生で食べるのがよいのですが、限界があります。また、胃に入ると、胃酸によって、タンパク質は分解され、最終的にはアミノ酸のかたちで吸収されます。つまり、酵素を合成するための材料は摂れても、酵素そのものはほとんど吸収できないのです。また、老化などで代謝が落ちていると酵素の合成能力も落ちていますから、なかなか補充できません。それでは食事で摂るよりも効率的に酵素そのものを体に入れる方法がないものでしょうか?
体表からの酵素の摂取
そこで考えられたのが、皮膚呼吸と同じように、体表から直接吸収するのはどうかということです。酵素が充満する環境に身体を置けばよいのではと考えました。また、皮下の毛細血管に酵素が入りやすくするためには、温めて血管を拡張して、血流を増やすことも効果的であることがわかりました。様々な試行錯誤の結果、米ぬかを用いるのが最も効果的であることが判明しました。米ぬかはバクテリアの餌になり、醗酵して増殖します。
発酵する時には熱が生じます。この熱は65度くらいまで上昇し、体温を上昇させるのに丁度いいのです。さらに、水分が与えられて発酵した米ぬかにはある種の物質が生じ、免疫細胞を活性化することが実験で確かめられています。米ぬかの栄養分と空気と水分を与えられるとバクテリアは分裂増殖を繰り返し、短時間で幾何級数的に増えます。バクテリアは細胞ですから、その微小な体内で酵素を生産します。この酵素はバクテリアの代謝物として桶の中にバクテリアとともに充満します。ですから桶の中は人間が入って酵素を浴びるのに理想的な環境となるわけです。酵素が米ぬかと一緒に素肌に触れると、表皮細胞の微細な穴(ナノレベル)から浸透し、皮下毛細血管に入り、血流に乗って全身の細胞に行き渡り、全身の細胞を活性化し、代謝を促進します。そのため内臓機能は活発になり、脂肪は燃焼され、肌は若々しくなり、元気になり、免疫力は向上してあらゆる病気に打ち勝つことができるようになるのです。
筆者の体験談はこちら➡http://komenukakoso.blog.jp/archives/196609.html
米ぬか酵素グループHP