この国で一番恐ろしくて蔓延している病気は何でしょうか?と問えば、帰ってくる返事は間違いなく、それは癌でしょう。確かに、厚労省の統計によれば、日本国民の3人に1人はがんで死亡していることになっていますので、ある意味それは正しい答えと言えるかもしれません。心臓病や脳卒中なども、待ったなしで生死にかかわるという意味では癌よりももっと怖いかもしれません。しかし、冷静になってよく考えてみると、実際にはそれよりもっとずうっと恐ろしい病気があるとわかります。それは思考停止というとんでもない病気なのです。
思考停止とは、要するに、考えないということ。ギリシャの哲人パスカルは「人間は考える葦である」と言ったそうです。ということは、考えない人間はただの葦に過ぎない。水辺に生えている葦は、大雨で流され、風になびき、草食動物に食われ、何もできずにただ環境に翻弄されるだけのか弱い存在です。牙も爪も強靭な筋力も敏捷性も持ち合わせていない人間は、熊やライオンに襲われたらひとたまりもありません。にもかかわらず、今では地上の覇者になっている。それは、人間には他の動物に比べてはるかに勝った考えるという能力が備わっていたからにほかなりません。その能力によって、他者とのコミュニケーションができ、グループとしての共同作業が可能になり、あらゆる道具や手段を生み出して今日の文明を築き上げることができたのでした。
しかし、皮肉なことに、ある重大な問題が生じました。文明と科学技術の発達に伴いあらゆる便利な物や情報が手軽に手に入るようになったせいで、わざわざ調べたり考えたり工夫したりする必要がなくなったのです。すべてが自動化されマニュアル化され、ただひたすら言われた通り、教えられた通りに行動するのが一番無難で簡単で楽ちんということになったのです。プライベートな時間も、マスコミ媒体や娯楽産業などに非常に巧みに用意された様々なエンターテインメントにフルに費やされます。まるでそれに便乗しないと時代に遅れをとるかのように。その結果、人々の生活には、一人でじっくり考えるなどという時間は最早消滅してしまっています。
一方でこのことは、実は、支配者側にとっては、極めて歓迎すべき状態なのだということを知っておく必要があります。考えず、文句を言わぬ従順な一般民衆を意のままにコントロールするのはいとも簡単だからです。ですから、支配者側は、このメリットを最大限享受できるようにあらゆる戦略を駆使するのは当然のこととなります。その戦略は、小学校からの義務教育そして公共放送を始めとしたマスコミ全体も含めて実に巧妙に仕組まれているので、それを洗脳や戦略の一環であるなどと見破るのは非常に困難になっています。ただ、ひとたびその真実に目覚めることができると、すべては一本の糸ですっきりとつながり、その深淵かつ巨大な悪巧みが見えてくるのです。そして、その仕組みが見えてこない限り現実を正しく理解できないということになり、極端な場合、ただの水辺の葦と同じように自らの生命も財産も奪われてしまう結果になったりします。
http://www.komenukakoso.jp
思考停止とは、要するに、考えないということ。ギリシャの哲人パスカルは「人間は考える葦である」と言ったそうです。ということは、考えない人間はただの葦に過ぎない。水辺に生えている葦は、大雨で流され、風になびき、草食動物に食われ、何もできずにただ環境に翻弄されるだけのか弱い存在です。牙も爪も強靭な筋力も敏捷性も持ち合わせていない人間は、熊やライオンに襲われたらひとたまりもありません。にもかかわらず、今では地上の覇者になっている。それは、人間には他の動物に比べてはるかに勝った考えるという能力が備わっていたからにほかなりません。その能力によって、他者とのコミュニケーションができ、グループとしての共同作業が可能になり、あらゆる道具や手段を生み出して今日の文明を築き上げることができたのでした。
しかし、皮肉なことに、ある重大な問題が生じました。文明と科学技術の発達に伴いあらゆる便利な物や情報が手軽に手に入るようになったせいで、わざわざ調べたり考えたり工夫したりする必要がなくなったのです。すべてが自動化されマニュアル化され、ただひたすら言われた通り、教えられた通りに行動するのが一番無難で簡単で楽ちんということになったのです。プライベートな時間も、マスコミ媒体や娯楽産業などに非常に巧みに用意された様々なエンターテインメントにフルに費やされます。まるでそれに便乗しないと時代に遅れをとるかのように。その結果、人々の生活には、一人でじっくり考えるなどという時間は最早消滅してしまっています。
一方でこのことは、実は、支配者側にとっては、極めて歓迎すべき状態なのだということを知っておく必要があります。考えず、文句を言わぬ従順な一般民衆を意のままにコントロールするのはいとも簡単だからです。ですから、支配者側は、このメリットを最大限享受できるようにあらゆる戦略を駆使するのは当然のこととなります。その戦略は、小学校からの義務教育そして公共放送を始めとしたマスコミ全体も含めて実に巧妙に仕組まれているので、それを洗脳や戦略の一環であるなどと見破るのは非常に困難になっています。ただ、ひとたびその真実に目覚めることができると、すべては一本の糸ですっきりとつながり、その深淵かつ巨大な悪巧みが見えてくるのです。そして、その仕組みが見えてこない限り現実を正しく理解できないということになり、極端な場合、ただの水辺の葦と同じように自らの生命も財産も奪われてしまう結果になったりします。
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