5年前にエイデン(現在エディオン)で購入した東芝製のノートPC(OSはビスタ)2台は1台を自宅で、もう1台は仕事場で使っています。今のところこれといった問題はないのですが、最近出張の機会が増えて、その都度外に持ち出すにはディスプレーのサイズが15.4インチのノートでは少々嵩張るうえに重いので、持ち運びに便利な軽量小型でバッテリーの連続使用可能時間が長く、かつ安価で性能の良いノートPCを物色していました。 いつものように数週間のあいだアマゾンで探していたのですが、たまたま見つけたASUSというブランドの11.6インチのタッチスクリーン付きのウルトラブックが、サイズ、重量、価格、機能、性能などが自分の用途にぴったりな感じがしたので、これを使ってみることに決心しました。OSは最新のWindows8で、それ以前のWindows7にプラスの機能として、スマートフォンやタブレットでお馴染みのタッチパネルでの操作が可能になっている上、スリープ状態からの復帰速度、画面切り替えや検索スピードが格段に向上しています。

まず、このASUSなるブランドですが、一般消費者には馴染みが薄いのですが、実は台湾の台北市に本社を置くPC用マザーボードの最大手のメーカーで、世界の大手PCメーカーにマザーボードを供給してきました。マザーボードというのは、直訳すれば「母の板」。つまり、PCをPCたらしめている回路基板のことで、その板にCPUだのメモリーだのハードディスクだののもろもろの部品が取り付けられて、PCの主要メカを構成し、キーボードと一体になったキャビネットに組み込まれ、さらに開閉式の液晶ディスプレーが取り付けられてノートPCとして完成するわけです。

もともと部品メーカーだけあって、ASUSはハード面の技術は非常に優れたものを持っており、その生産するPCは性能的には決してメジャーメーカーに勝るとも劣らずなのですが、外観のデザインとか、消費者に対するソフト面でのアピール、例えば、取扱い説明書などは国内大手メーカーの商品に付属する懇切丁寧なものを見慣れている私たちにはものすごくシンプルで物足りなく感じますし、プレインストールされているソフトなども必要最低限となっているなど、初心者向きではないようです。ところが、ある程度PCに馴染みがある人なら、余計なものが省かれている分価格が安く、購入したPCを単なる素材とみなして、それに必要と思われるソフトなどをダウンロードしたりしながら自分にとって一番便利な道具・・パーソナルツール・・に作り上げる楽しみが味わえるというメリットがあるようです。外観なども、国内メーカー製品の凝りまくったファンシーでカラフルデザインに比べると、やはり何やらシンプルというか素っ気ないような印象がありますが、仕事のツールと見た場合、私としてはかえって飽きがこない愛着の湧くデザインではないかと思っています。

私の場合、出張先で地図を見たり、サイトを検索して調べ物ができ、文章が書け、ブログやHPの管理ができ、メールの送受信ができ、リラックスのために好きな音楽が聴ければ、それで大体オーケーというわけです。その音楽ですが、小型軽量が最重要性能のモバイルPCですから、内臓スピーカーの音質は云々できるレベルではありませんので、良い音質で聴くには、当然ながらヘッドフォンを使うことになります。屋外あるいは飛行機や列車、バスなど、乗り物の中など窮屈な空間で使うことを考えると、やはりワイアレスが絶対によいと思い、最近はかなり安価になったブルートゥース内臓のワイアレスヘッドフォンをやっぱりアマゾンで買って使っています。このシンガポール製のヘッドフォンは軽量小型ですが、その音質は本格的で、低音が深く、やや硬い感じはあるものの、十分満足できるレベルで、操作性も良く、重宝しています。

ブルートゥース(Blue Tooth)、直訳すれば「青い歯」。何とも奇異な呼び方ですが、なんでも、その昔、ノルウェーとデンマークを平和的に統合したデンマークの王様の名前の一部を英語に置き換えたものだそうで、日本ではソフトバンクモバイルとイー・モバイルに地上固定設備を提供しているデンマークの地上通信機材企業であるエリクソン社の技術者が命名したものでそれまでバラバラだった近距離無線の規格を統一するために開発した規格なんだそうです。パソコン、カーナビ、プリンター、カメラ、スマートフォン、ヘッドフォン、イアフォン、スピーカー、マウス、ゲーム機、などなど、あらゆる機材の間を数十メートルの範囲で全部まとめて無線接続させられる便利なシステムです。

最近はそのブルートゥース送受信器がもともと内臓されているPCも珍しくありませんが、そうでない一昔前のPCでも、600円〜1000円くらいで発売されている小さなアダプターをPCのUSBポートに差し込んでおいて最初に一度認識(ペアリングというそうだが)させておくと次回から接続機器(デバイス)の電源をONするだけで即座に自動でつながり、様々なワイアレス周辺装置が簡単に使えますので大変お手軽です。私のASUSノートPCにもそのシステムが内臓されているのですが、最初はそのことがわからず、またそのままではうまく接続できませんでしたので、やむを得ず、アダプターを取り付けたらうまくいきました。その後アダプターなしでも接続できることがわかり、安心したのですが、シンプルなマニュアルには僅かな記載しかなく、少し手間取ってしまいました。とにかく、ヘッドフォンもマウスも重宝なUSBポートを塞いでしまいPC側面に余計な出っ張りがついてしまうので、アダプターなしで快適に使えるようになり一件落着です。

おかげさまで、どこへでも気楽に連れて行かれる可愛いパートナー兼月給3880円の有能な秘書を雇うことができました。
PCとマウス
ASUS ウルトラブックとブルートゥースヘッドフォン&ブルートゥース超ミニマウスASUS PC
マウス
ワイアレスマウス3種 左:標準サイズ 中:ミニサイズ 右:超ミニサイズ(ブルートゥース)
下の黒い小さいやつは、左のが無線マウスの受信機で右のはブルートゥースのアダプター。PCがブルートゥース内臓であれば、ブルートゥース対応デバイスを使うことでアダプターとUSBポートを使わずに済み、PC側面は出っ張りなしですっきりしたままで使えます。



Part.8に続く???