アトピー性皮膚炎については、医学的にはいまだに原因不明とされ、その根治的治療法も確立されていない有様です。 確かに、皮膚科の医院に行けば、ステロイド系薬剤による治療らしきことを行いますが、これはあくまでも対症療法であり、一時的に症状は改善しますが、たとえ10年続けても完治には至りません。 それでは完治に至らしめる方法は皆無なのでしょうか?

私にはそうは思えません。  むしろ、正しく治療すれば必ず完治できると信じています。
それには、原因をはっきりと認識するところから始まります。  そして、そのうえで何を実践すべきか考えるのです。

複数の原因が複合的に作用しているのはまず間違いありませんが、大まかに言って次のふたつが挙げられます。

1. 異物、薬物・毒物、汚染物質との接触と体内への蓄積
2. 環境汚染、ミネラル不足、ストレスなどに起因する免疫低下

上記1の具体例は、水道水に含まれる塩素化合物などの不純物、洗剤、食品添加物、殺虫剤などの日用品に含まれる化学物質があります。 これらの人工化合物は、人体にはそれを分解出来る酵素を作るDNAが備わっていないため、排泄されにくく、蓄積します。

上記2の免疫低下ですが、アトピーのような皮膚炎症もリウマチや膠原病などのいわゆる自己免疫疾患同様過剰な免疫反応が原因と推測され、よってステロイド系薬剤によって免疫を抑制すれば改善するとされていますが、実は過剰どころか、免疫不全が逆に免疫の暴走を招いていると考えるべきです。 したがって、免疫抑制剤によって確かに一時的に症状は劇的に改善するものの、実際には免疫低下によってさらなる悪化を招いてしまうのです。 免疫細胞にはいくつかの種類があって、それらが適度なバランスを保ちながら機能しています。 その中には暴走しそうになる細胞の働きを抑制する機能をもつサプレッサー(抑制者の意味)T細胞というのがあって、ストレスその他の原因で免疫低下が起こると、異なる機能を持つ免疫細胞間のバランスが維持できなくなり、攻撃的免疫細胞の数が増えすぎて自己組織まで破壊するようになってしまいます。  免疫低下状態で異物に接触するとそれがまた免疫暴走の引き金になってしまう場合があります。  そしていったん暴走が始まると、すでに免疫抑制機能低下の状態になっていますから、歯止めがきかずに悪循環に陥っていきます。 つらい症状は大きなストレスになりますから、さらに免疫を低下させます。

そこで、以上のことを踏まえて、どのように対処すべきかを考えますと結論はこの様になります。

1. 体内に蓄積した異物・汚染物質を排出する(デトックスする)。
2. 異物・薬物・汚染物質との接触を避ける。
3. 免疫力を高める。

上記1を効果的に行うためのもっとも有効な方法は酵素風呂に入って汗をかくことです。

上記3を行うには、
1. 酵素風呂で体を温めたり、運動することによって、低体温から脱却する。
2. 食生活に注意しミネラルを十分摂取して代謝を活発にする。
3. 仕事や生活パターンを見直し、疲労やストレスの蓄積を避ける。

このような戦略を総合的かつ継続的に実行することで、病的状態は確実に改善に向かい、最終的には完治するはずです。 ところが免疫力が向上していく過程では一時的に症状がより激しく出てくる場合が多いものです。 そして、その症状は何度も繰り返します。  このような場合、辛抱出来ずについ薬に頼ろうとしがちですが、そうするとそれまでの努力が台無しになりますから、ここに書きました発症のメカニズムを理解したうえで、そのように繰り返す症状は、治癒に向けて避けて通れぬプロセスであることを納得いただいて頑張って欲しいのです。 そうすれば次第に症状の反復サイクルは長く、程度は軽くなっていき、最終的には消えていきますから、何よりも根気が大切なのです。