健診などで異常らしきものが発見されると、さらなる精密検査に引き続き、治療法が提示され、選択された治療が開始されることになります。
まさしくここに最初の落とし穴が存在するのです。
提示される治療法は、標準治療ガイドラインに細かく分類された進行程度(ステージという)に応じて推奨される手順と組み合わせ(標準メニュー)にしたがって医師から提示され、大多数の患者はそのメニューどおりの列車に乗せられることになります。 何も知らない患者は、あたかもナチス強制収容所送りの捕囚のごとく、途中下車のできない列車で目的地に送られ、最終的に毒殺されることになります。 しかもそれだけでは済まず法外な乗車賃まで絞り取られます。 生き残る道はただ一つ。 最初から列車に乗るのを拒否するか、途中で脱走するかのどちらかです。
提示される治療法は癌の三大療法、すなわち、手術、抗がん剤、放射線のうちのどれか、もしくは、それらの組み合わせということになり、そのどれもが体を痛めつける侵襲的療法です。 そこで、現代医学が推奨するこれらの治療法がいかに大間違いで馬鹿げたものであるかを理解するために少し詳しくみていきます。
手術
病巣を外科的に除去します。 ここでいう病巣とは、あくまでもCTや内視鏡などの画像検査でその位置と範囲が確認できたもののことです。 CTの写真で確認できる病巣はその直径が最低でも数ミリ以上ある必要があります。
すなわち、それ以下の大きさのものを発見できるのは目視しかありません。
内視鏡は目視同様有効ですが、見える範囲が限られていますし、大腸から肝臓へ転移しているような遠隔転移の場合は役に立ちません。 そしてここで思い出していただきたいことは、直径が1ミリの微細な転移巣でも100万個の癌細胞の塊だということです。 しかも、その転移は1か所だけであろうと想像するのは無理があります。 微細転移は多臓器に複数存在すると想定する方がむしろ自然でしょう。 もともと免疫が低下していることが癌細胞の増殖と転位を招いているのですから、免疫不全がそのままでは、たとえ原発巣を除去しても、手つかずの転移巣は当然さらなる増殖を続けることになります。
さらに悪いことに、手術は主に二つの点で免疫低下に拍車をかけます。 一つは、全身麻酔です。 全身の神経を麻痺させるのですから当然自律神経にも影響し、一時的にせよ免疫システムは機能停止となります。 もう一つは、組織の傷害が誘発する自律神経の撹乱です。 組織傷害に伴う痛み刺激は、麻酔のおかげで本人は知覚しなくても確実に大脳視床下部に伝達され、体は臨戦態勢に入ります。 すなわち、交感神経が優位になり、副腎髄質からアドレナリン、交感神経末端からはノルアドレナリンが放出され緊張が高まります。 感染に備えて白血球中の顆粒球の比率が上昇すると同時に癌を攻撃するリンパ球の比率が下がりますから癌細胞にとってはより好ましい環境になってきます。
このようにして手術での除去を免れた癌組織はその後も増殖を続け、1年から数年後、あるいはもっと時間が経過してからCTなどで確認できるサイズに成長した段階で術後の定期検査などで発見され、転移や再発として診断されることになるのです。 そうして発見された転位巣に対しては再度切除手術が行われたり、放射線を用いたりしますが、同じことの繰り返しになり、いつまで経っても完治に至りません。 原発巣の除去だけでは完治とは言えない理由がここにあります。 言い換えますと、幸いにも転移が全くなくて手術後に5年も10年も再発が無いということは極めてラッキーなケースということになります。
手術についてはもうひとつ付け加えるべきことがあります。 それは、臓器切除による後遺症です。 あたりまえですが体には無用な組織臓器はひとつもありません。 すべては必要があるから存在しているわけですから、除去すれば当然その部分が果たしていた機能は失われるか、弱体化します。 これによって生じる苦痛や不便さは後遺症として生涯付き合わなければならぬ羽目になります。
現代医学では、免疫による自然治癒は奇跡としか認識されていませんので、それに頼るということは考えられませんから、どうしても開腹したついでに、疑わしき部分、さらには将来的に転移しうる部分はすべて除去するという方向に行ってしまいます。 したがってつい過剰な切除をしてしまいがちなのです。 救命措置としてどうしても必要な場合にだけ、必要最小範囲の切除にとどめておき、その後、免疫強化によって転位再発を防止するというのが本道です。
Part2につづく
まさしくここに最初の落とし穴が存在するのです。
提示される治療法は、標準治療ガイドラインに細かく分類された進行程度(ステージという)に応じて推奨される手順と組み合わせ(標準メニュー)にしたがって医師から提示され、大多数の患者はそのメニューどおりの列車に乗せられることになります。 何も知らない患者は、あたかもナチス強制収容所送りの捕囚のごとく、途中下車のできない列車で目的地に送られ、最終的に毒殺されることになります。 しかもそれだけでは済まず法外な乗車賃まで絞り取られます。 生き残る道はただ一つ。 最初から列車に乗るのを拒否するか、途中で脱走するかのどちらかです。
提示される治療法は癌の三大療法、すなわち、手術、抗がん剤、放射線のうちのどれか、もしくは、それらの組み合わせということになり、そのどれもが体を痛めつける侵襲的療法です。 そこで、現代医学が推奨するこれらの治療法がいかに大間違いで馬鹿げたものであるかを理解するために少し詳しくみていきます。
手術
病巣を外科的に除去します。 ここでいう病巣とは、あくまでもCTや内視鏡などの画像検査でその位置と範囲が確認できたもののことです。 CTの写真で確認できる病巣はその直径が最低でも数ミリ以上ある必要があります。
すなわち、それ以下の大きさのものを発見できるのは目視しかありません。
内視鏡は目視同様有効ですが、見える範囲が限られていますし、大腸から肝臓へ転移しているような遠隔転移の場合は役に立ちません。 そしてここで思い出していただきたいことは、直径が1ミリの微細な転移巣でも100万個の癌細胞の塊だということです。 しかも、その転移は1か所だけであろうと想像するのは無理があります。 微細転移は多臓器に複数存在すると想定する方がむしろ自然でしょう。 もともと免疫が低下していることが癌細胞の増殖と転位を招いているのですから、免疫不全がそのままでは、たとえ原発巣を除去しても、手つかずの転移巣は当然さらなる増殖を続けることになります。
さらに悪いことに、手術は主に二つの点で免疫低下に拍車をかけます。 一つは、全身麻酔です。 全身の神経を麻痺させるのですから当然自律神経にも影響し、一時的にせよ免疫システムは機能停止となります。 もう一つは、組織の傷害が誘発する自律神経の撹乱です。 組織傷害に伴う痛み刺激は、麻酔のおかげで本人は知覚しなくても確実に大脳視床下部に伝達され、体は臨戦態勢に入ります。 すなわち、交感神経が優位になり、副腎髄質からアドレナリン、交感神経末端からはノルアドレナリンが放出され緊張が高まります。 感染に備えて白血球中の顆粒球の比率が上昇すると同時に癌を攻撃するリンパ球の比率が下がりますから癌細胞にとってはより好ましい環境になってきます。
このようにして手術での除去を免れた癌組織はその後も増殖を続け、1年から数年後、あるいはもっと時間が経過してからCTなどで確認できるサイズに成長した段階で術後の定期検査などで発見され、転移や再発として診断されることになるのです。 そうして発見された転位巣に対しては再度切除手術が行われたり、放射線を用いたりしますが、同じことの繰り返しになり、いつまで経っても完治に至りません。 原発巣の除去だけでは完治とは言えない理由がここにあります。 言い換えますと、幸いにも転移が全くなくて手術後に5年も10年も再発が無いということは極めてラッキーなケースということになります。
手術についてはもうひとつ付け加えるべきことがあります。 それは、臓器切除による後遺症です。 あたりまえですが体には無用な組織臓器はひとつもありません。 すべては必要があるから存在しているわけですから、除去すれば当然その部分が果たしていた機能は失われるか、弱体化します。 これによって生じる苦痛や不便さは後遺症として生涯付き合わなければならぬ羽目になります。
現代医学では、免疫による自然治癒は奇跡としか認識されていませんので、それに頼るということは考えられませんから、どうしても開腹したついでに、疑わしき部分、さらには将来的に転移しうる部分はすべて除去するという方向に行ってしまいます。 したがってつい過剰な切除をしてしまいがちなのです。 救命措置としてどうしても必要な場合にだけ、必要最小範囲の切除にとどめておき、その後、免疫強化によって転位再発を防止するというのが本道です。
Part2につづく
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