米ぬか酵素のブログ

米ぬか酵素浴を用いた「酵素温熱免疫療法」の紹介とグループ代表の体験談や論説。

2011年10月

厚労省の最近の統計では国民医療費の総計は35兆円にのぼり、その大部分は癌をはじめとする慢性病、生活習慣病の治療に費やされています。 特に高額な医療費負担を強いる癌に罹患し死亡する人は年々増加し毎年30万人を超える人が亡くなっています。 1日あたりですと1000人に近い人数です。  年間総死亡者数は100万人あまりですから、癌は死亡原因の三分の一を占めるに至り、いまや日本国民の二人に一人は癌になり、三人に一人は癌で亡くなっていると言われています。  またある統計によると、癌による死者のうち癌そのもので亡くなる人はむしろ少なく、肺炎や多臓器不全などといった、むしろ体を痛めつける侵襲的治療によるダメージと免疫低下に起因するものが80%以上を占めるという異常な実態を示しています。  

従来西洋医学がその威力を発揮してきた感染症や救急救命医療の分野はその比率を大幅に下げ、今や慢性病の治療が医療の大部分を占めるに至っていますが、薬物に頼る対症療法中心の現代西洋医学では症状の緩和にとどまり、根治に至らぬばかりか、薬物の副作用によって問題はさらに複雑化、難治化し、困窮する患者は減るどころか増加の一方ですから、当然医師不足、医療機関不足になり、病院はどこも満杯状態で患者の診察時間はますます短く、待ち時間はますます長くなり、健保財政はますます困窮し、健保税は増額の一途という惨憺たる結果をもたらしています。  薬漬け、検査漬け医療が問題視されるようになって久しく、昨今では医療崩壊までもが叫ばれていますが、何ら本質的な議論も対策も行われず、医師不足解消の方策など、行政はこの大問題にそれこそ対症療法でお茶を濁そうとしているかのように見えます。

この問題の背後に横たわっているのは明らかに医学の分野での最高権威とされる東大や京大などの国立大学医学部を頂点とする空虚で無意味な医療ヒエラルキーであり、そこに充満する根底から腐れ切っている現代医学思想とそれをベースにした大間違いの医学教育と権威主義であり、医療をビジネスの手段として強固な絆で結ばれた医療産業と行政組織の癒着構造に間違いないでしょう。 人々の命の尊厳を無視したこの無知でモラルに反する国家的病根はあまりにも深く広く社会全体のシステムと一体化しており、最早人為的改革は困難にも見えますが、国全体を蝕むこの全身病は近い将来必ずや壊滅的自滅をもたらすであろうことは想像に難くありません。 

つい先日56歳で世を去ったアップルコンピュータの創始者であるスティーブジョブズ氏は数々の名言を遺したことでも有名ですが、中でも私にとって極めつけは2005年6月に同氏がスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチでの次の一節です。

「時間は限られている。 誰か他の人の人生を生きることで時間を無駄遣いしないでほしい。 定説・・多くの人々の思考の結果に基づいて生きること・・にとらわれないように。 他人の意見というノイズに自分の内なる声がかき消されないように。 そして最も重要なことだが、自分自身の興味と直感に従う勇気を持ってほしい。 それらにはあなたが本当になりたいものが既に分かっている。 それ以外はすべてそれほど重要ではない。」


アトピー性皮膚炎については、医学的にはいまだに原因不明とされ、その根治的治療法も確立されていない有様です。 確かに、皮膚科の医院に行けば、ステロイド系薬剤による治療らしきことを行いますが、これはあくまでも対症療法であり、一時的に症状は改善しますが、たとえ10年続けても完治には至りません。 それでは完治に至らしめる方法は皆無なのでしょうか?

私にはそうは思えません。  むしろ、正しく治療すれば必ず完治できると信じています。
それには、原因をはっきりと認識するところから始まります。  そして、そのうえで何を実践すべきか考えるのです。

複数の原因が複合的に作用しているのはまず間違いありませんが、大まかに言って次のふたつが挙げられます。

1. 異物、薬物・毒物、汚染物質との接触と体内への蓄積
2. 環境汚染、ミネラル不足、ストレスなどに起因する免疫低下

上記1の具体例は、水道水に含まれる塩素化合物などの不純物、洗剤、食品添加物、殺虫剤などの日用品に含まれる化学物質があります。 これらの人工化合物は、人体にはそれを分解出来る酵素を作るDNAが備わっていないため、排泄されにくく、蓄積します。

上記2の免疫低下ですが、アトピーのような皮膚炎症もリウマチや膠原病などのいわゆる自己免疫疾患同様過剰な免疫反応が原因と推測され、よってステロイド系薬剤によって免疫を抑制すれば改善するとされていますが、実は過剰どころか、免疫不全が逆に免疫の暴走を招いていると考えるべきです。 したがって、免疫抑制剤によって確かに一時的に症状は劇的に改善するものの、実際には免疫低下によってさらなる悪化を招いてしまうのです。 免疫細胞にはいくつかの種類があって、それらが適度なバランスを保ちながら機能しています。 その中には暴走しそうになる細胞の働きを抑制する機能をもつサプレッサー(抑制者の意味)T細胞というのがあって、ストレスその他の原因で免疫低下が起こると、異なる機能を持つ免疫細胞間のバランスが維持できなくなり、攻撃的免疫細胞の数が増えすぎて自己組織まで破壊するようになってしまいます。  免疫低下状態で異物に接触するとそれがまた免疫暴走の引き金になってしまう場合があります。  そしていったん暴走が始まると、すでに免疫抑制機能低下の状態になっていますから、歯止めがきかずに悪循環に陥っていきます。 つらい症状は大きなストレスになりますから、さらに免疫を低下させます。

そこで、以上のことを踏まえて、どのように対処すべきかを考えますと結論はこの様になります。

1. 体内に蓄積した異物・汚染物質を排出する(デトックスする)。
2. 異物・薬物・汚染物質との接触を避ける。
3. 免疫力を高める。

上記1を効果的に行うためのもっとも有効な方法は酵素風呂に入って汗をかくことです。

上記3を行うには、
1. 酵素風呂で体を温めたり、運動することによって、低体温から脱却する。
2. 食生活に注意しミネラルを十分摂取して代謝を活発にする。
3. 仕事や生活パターンを見直し、疲労やストレスの蓄積を避ける。

このような戦略を総合的かつ継続的に実行することで、病的状態は確実に改善に向かい、最終的には完治するはずです。 ところが免疫力が向上していく過程では一時的に症状がより激しく出てくる場合が多いものです。 そして、その症状は何度も繰り返します。  このような場合、辛抱出来ずについ薬に頼ろうとしがちですが、そうするとそれまでの努力が台無しになりますから、ここに書きました発症のメカニズムを理解したうえで、そのように繰り返す症状は、治癒に向けて避けて通れぬプロセスであることを納得いただいて頑張って欲しいのです。 そうすれば次第に症状の反復サイクルは長く、程度は軽くなっていき、最終的には消えていきますから、何よりも根気が大切なのです。

私はすべての色の中で緑が一番好きです。 何故なら緑は生命の色だからです。

植物の葉や茎はみんな緑です。 緑色の素はクロロフィル、つまりは葉緑素です。
葉緑素は光合成により空気中の二酸化炭素と水を使って炭水化物と油脂を作ります。
炭水化物と油脂は動物を育て、動き回るためのエネルギー源となります。  それでは葉緑素はどうやって生まれるのでしょうか?  葉緑素を構成するのは炭素と水素と酸素とマグネシウムです。  これらの元素はすべて水の中に存在します。 それでは水の中には自然に葉緑素が発生するでしょうか?  答えは否です。  正確に言いますと、現在の私たちにおなじみの水の中では絶対に生じません。  水の中で葉緑素が自然発生するためには、その形を作るための設計図、つまり情報と、作用を駆動するためのエネルギーが必要なのですが残念ながら現在地球上に存在する水のほとんどからその情報が失われているのです。  しかし、その失われた情報を人工的に与えることができます。  そうすると、その情報を与えられた水に光のエネルギーを与えることによって葉緑素、そして、それが組み合わさって形成されるクロレラが自然発生するという事実があります。  ある種の水をペットボトルに入れて日向に置いておくと、一週間くらいで底の方が黄色みを帯びてきます。  さらに一週間くらいするとその黄色みは次第に黄緑色になり、時間が経つにつれて黄緑はだんだんと濃くなり、一か月くらいするとペットボトルの内側はべったりと濃緑色になります。  単細胞の微生物であるクロレラがどんどん細胞分裂で増殖してボトルの内側を覆い尽くすのです。  これは水の中にある酸素、水素、炭素、マグネシウムが太陽光のエネルギーによって駆動され、水が持つ設計図、つまり情報に従って葉緑素という一定の形態を生みだし、その葉緑素が多数集合することによってクロレラという単細胞の微生物を生み出したということになります。  言うまでもなく生命の自然発生を観ることができるのです。  地球が誕生して間もないころ、生命はこのようにしていとも簡単に水の中で自然発生し、そのうちのあるものは合体しコミュニティーを形成し機能分化しながら進化発展して現在の多様な生物圏を作り出したと思われます。

緑は太陽光線の中の生命を生んで育むのに必要なエンルギーとなる波長をもった紫外線を吸収する、あるいは、別の言い方をすれば、紫外線を吸収するから緑と感じられるとも言えるでしょう。 生命の存在するところには必ず緑があります。 緑からは生命の波動が伝わってきます。 緑の波動を思いっきり受け止めるような生活をすると私たちの生命力も確実に向上するに違いありません。

酵素とはそもそも何者でしょうか?  普段意識することはありませんが、実は私たちの命を支えていてくれているとっても大切な物質で、これが無いとあらゆる生命体は生命の維持どころか存在することさえできません。

酵素は炭素、水素、窒素の化合物であるアミノ酸が鎖のように多数結合して組みあがった独特の形態をもったタンパク質で、その作用部位に金属元素を持ち、合成あるいは分解などの過程での特定の化学反応を高速で行わせしめる触媒であり、それを作ることができるのは生命体だけであって、人工的には合成できません。 ですから、最近よく見かける酵素入りの洗剤とか歯磨きなどに使用される酵素は主に大腸菌などに作らせています。

酵素は銅、鉄、亜鉛、マグネシウムといったミネラル(金属元素)がないと作ることができません。 ある種の大腸菌は20分に1回などという非常に速いスピードで分裂増殖を繰り返しますので酵素の大量生産に都合がいいのです。 また、一つの酵素には一つの仕事しかできないので、生命維持に仮に5000種類の化学反応が必要とされるなら、5000種類の酵素が必要になります。

酵素はあらゆる生命体の細胞の内部でDNAの情報によって合成されますが、臓器や組織によっては特定の酵素の生産に特化しているものもあります。 特化していることで、特定の酵素の血中濃度を調べることで特定の臓器に異常が存在することやその程度が推測できますので血液検査での指標や癌マーカーとして利用されています。 体内の何千種類もの酵素たちは細胞の中で、24時間365日フル操業で生命維持に必要なエネルギーと物質とを猛スピードで化学合成したり、不要な物質や毒素を分解消去したりして生命を維持しています。  したがって酵素が十分生産されなかったり、消耗が激しかったりして不足したり、あるいは体温が低下してその活性が落ちたりすると結果的に新陳代謝が減速してエネルギーが不足し、毒素が残留しますから、活力、生命力、体温、免疫力が低下したりして具合が悪くなり、老化が進み、あらゆる病気の引き金となります。

ミネラルは金属元素ですから、体内で生み出すことは出来ず、食物によって取り入れる必要があります。 十分なミネラルが摂取できないと当然酵素が不足します。  また昨今の広い意味での環境汚染は体内の酵素を激しく消耗しますから酵素不足を促進します。 環境汚染は必ずしも地球規模のものとは限りません。 身近な日常に汚染源はあふれています。 最大の問題は汚染された水と空気、そして、農薬、化学肥料、洗剤、シャンプー、殺虫剤、除草剤、あらゆる薬物、タバコの煙、排気ガス、食品添加物などなど挙げればきりがなく、個々の摂取量は微量でもそのすべてが総合的かつ複合的に体内に日々摂りこまれていますから影響は極めて大きいのです

一方食物中に含まれるミネラルが極端に減ってきています。 化学肥料や農薬の濫用によって、野菜に含まれるミネラルは50年前の十分の一以下になっています。 さらに味噌・醤油・マヨネーズなどあらゆる加工食品には塩化ナトリウム99%以上で他のミネラルがほとんど含まれないイオン交換膜法で大量生産した極端に安いJT製の食塩が使われていますし外食産業で調理に使用されるのも当然ながらほとんどがこの安い食塩ということになります。  そうしないと価格競争に勝てないからです。  ですから安易に外食ばかりしたり、簡単に調理できる冷凍食品などの加工食品ばかり使っていると、これもまた慢性的酵素不足の原因になります

酵素を作る材料が足りないのに消耗は増える一方ですから当然ながら現代人はみな慢性的に酵素不足になっていて、気がつかないうちに代謝レベルが低下し、体温が下がり、自律神経が変調し、ホルモンバランスが崩れ、免疫力と自然治癒力が弱まっています。
近年異常に増えてきている、自律神経失調,うつ、アトピー、がん、リウマチ、糖尿病などの慢性病の多くは実はこのあたりに最大の原因の一つがあろうかと想像できますし、免疫力の低下はインフルエンザ、肺炎、結核などの感染症に対する防御も弱めてしまうことが容易に考えられます。

それではどうやって体内酵素の不足を防げばよいかという話になるわけです。
簡単に言えば、消耗を抑え、ミネラルを十分摂取、そして理想的には酵素そのものをふんだんに体に取り込めばよいのです。  消耗を抑えるのに最も大切なことは、食べ過ぎない、飲み過ぎない(少しは飲んだ方がよい)、たばこを吸わない、働き過ぎない、しっかり休養を取る、心をいつもおだやかに保つ、薬はできるだけ飲まない、有害物質に触れない、などライフスタイルと住環境の改善に努めることなどが挙げられます。

ミネラルを摂取するもっとも簡単な方法は、割高でもミネラル豊富な自然塩を使い、味噌や醤油は天然塩の使用が明記されているものを選びます。  インスタントラーメンなどの加工食品は避けるようにします。  酵素を取り込むには果物、野菜や魚など酵素が豊富な食材をできるだけ生で食べるのがよいのですが、残念ながらかなりの酵素は消化管内でアミノ酸に分解されてしまうので酵素の材料は吸収できても酵素そのものはほとんど吸収できません。 その点米ぬか酵素風呂では皮膚の表面全体から直接酵素を吸収できますので最良のやり方と言えるのです。  定期的に入ることで、不足している酵素を補うことができます。

近年では技術の進歩により、様々な酵素の実際の構造や形態が観察できるようになりました。  興味がおありの方は講談社ブルーバックスの「分子レベルでみた体のはたらき」という本をご覧になってください。  付属のCD-ROMで酵素の立体像を観察できます。

この世界は空(くう)であるという般若心経の教えは、同時にこの世界には物は一切存在しないという真実を断言しているわけですが、それならば世界は空虚で虚しいもので、一切を否定すべきものかというと、それは全く逆であって、空であることを理解するというまさにその行為によって初めて、この現実世界がこよなく大切で愛おしいものに感じることができるようになるのだと思われてなりません。

空なればこそ万物が愛おしい。 物も生命も、刻一刻と変容するエネルギーの揺らぎが生みだすほんの一瞬の濃淡に過ぎないからこそ無限大に貴重に思われるのです。 エネルギー不変の法則というのがあって、その総量は増えもしなければ減りもしない。  ただその在り様が止まることなく不断に変わるだけなのです。  まさしく諸行無常であります。

人の一生だって、無限の過去から無限の未来の中での一瞬の火花の閃きのようなもの。 100年の人生もあればその半分の人生もある。 どっちにしても実際過ぎ去ってしまえば、一瞬の出来事です。  したがって問題は長さではなく、その一瞬をどのように生き抜くかというそのプロセスこそが誰にとっても人生最大の課題であるはずです。

ここで最大の難問にぶつかります。  あらゆる物質は、分子、原子、原子核、陽子、中性子、そしてそれらを構成する素粒子クウォークのエネルギーに行き着くとされているのですが、それが濃淡を持ち、まだら状になって濃密な部分と希薄な部分に分かれていて、その濃密な部分を物質物体として光、色、音、匂い、味、そして電子の反発力としての感触として私たちの感覚神経が感知した情報を脳の内部で再構成して物としてさらには世界、宇宙として認識するに至るわけですが、それでは、このエネルギーの濃淡のまだらを作り出しているのは一体どんな仕組みなのでしょうか。

ひとつの仮説としては、素粒子間で引力あるいは、反発力のようなものが働いていて、引力が優勢なところでは密度が高くなり、逆に反発力が優勢なエリアでは密度が低下するのではないかと考えられます。  空、すなわちエネルギーは常に揺らいでいて、天気図の気圧配置における高気圧と低気圧のごとくランダムに密度の高低ができ、高低のそれぞれが連鎖的かつ多重的に拡大もしくは縮小しながら移動していくという具合になっているのではないでしょうか。

世の中には専門馬家という輩が大勢居てアリの巣のような狭い世界で偉そうな顔をして自己満足に浸っています。  彼らの脳味噌にはどうでもいいようなくだらん知識が目いっぱい詰まっていて、重箱の隅をつつくような枝葉の議論や研究に明け暮れて、その分野における専門家であるということを世間にアピールし優越感を感じながら、それを出世の材料にしようとしたりします。

このような輩は大学の研究室の中なんぞで彼らだけのオタッキーな世界に閉じこもっている限りは無害無益でありますが、ひとたび実社会に這い出てくると、有害無益で厄介な存在になります。 このような人種に遭遇する機会が最も多いのが医療現場で、特に各地の大学病院とか癌センターなどはその典型でしょう。

各地の癌センターなど、癌の専門病院と称される施設では、途方も無く高価で複雑なコンピュータシステムを駆使した最新鋭の診断機器を備え、それでもって患者のあらゆるデータを収集分析し、得られたデータをガイドラインなる公式治療マニュアルと照合し、扁平上皮癌だの腺癌だのと分類したり、侵潤や拡がり具合や転位の有無などによってその進行度合いを判別しステージなるものに分類しては治療方針を決定しています。  その詳細かつ馬鹿げたデータは、おごそかで権威ある説得資料として患者に提示され、患者は否応なく古式ゆかしき三大療法を中心とした野蛮な治療の犠牲になります。

どんなに詳しく調べて分析したところで、治らなければ何の意味もありゃしません。 医療の目的は患者の命を助けることに外ならない。 知識はあってもモラルが欠如している彼らの頭からはこのあたりまえのことがすっかり抜け落ちているとしか思えないのです。


がん治療について考えることは非常にたくさんあるのですが、知っておくことがとても大切だと思える極めて単純な事実があるので、簡単に書いておきたいと思います。

それは手術と放射線治療に関してです。 あたりまえですが、手術も放射線治療も、CTなどの検査でそこにがんの病巣が存在することを確認してから行います。 したがって当然事前の検査で確認できない病巣は治療の対象になりません。  それではCT, MRI, エコー、はたまたPETなどを総動員してすべての病巣をすべて発見できるかといえば、答えはノーです。  これらの画像診断で確認できる病巣は最小でも直径5ミリ以上とされています。  それより小さながんはどんなに精密な検査でも発見できません。 そんなに小さいがんなんてとるに足らないから見逃しても心配無用と言えるでしょうか?  ご存じでしょうが、直径1ミリのがんでも、計算上はおよそ100万個のがん細胞の塊です。 そしてどんながんでも、最初は1個のがん細胞から始まるのです。

そのような微細な転移がいくらあっても、発見できなければ転移は無いということになって手術と放射線治療は実行されます。  免疫力が十分機能しておれば、(つまり、癌を制圧するリンパ球の数と活性度が十分であれば)これらの微細転移は抑制され、大抵は大きく増殖せずにやがては消滅する場合が多いのですが、手術と放射線による侵襲的刺激は交感神経を刺激してリンパ球を激減させます。 つまり、がんに対する抵抗力が低下することになり、その結果、それらの微細転移巣に増殖のチャンスを与えます。

原発巣が首尾よく手術で切除あるいは放射線で完全に破壊できれば安心と言えるでしょうか?  がんは全身病ですから実は一か所だけでなく、むしろ何ケ所かで同時多発的に発生し、その転移も必ずあると考えるのが妥当です。 ただ発見する手段がないと考える方が自然でしょう。  そして、それらの治療によって微細転移の増殖のリスクはむしろ高まっていると考えるべきなのです。  実際、3年とか5年、あるいは10年以上経ってから再発、転移などというケースが非常に多いわけですが、そのルーツはすべてここにあるというわけです。

ですから、そのような治療はできるだけ受けないのが理想なのですが、不覚にも受けてしまったあとでは、その治療によって弱体化した免疫力を復活させることに全力でとりくむべきなのです。  その具体的な方法はいろいろあるでしょうが、もっとも大切なことは、体温を高めに維持して免疫細胞が効率的に働ける環境を保つということです。  同時に、体温の低下を招く要因を排除することも当然大切です。  体温を低下させる最大の原因は血行不良です。  血管が収縮すると血液の流れが悪くなります。  血管が収縮する原因は慢性的に交感神経の緊張をもたらす自律神経の失調です。  過労、冷え、不安、心配といった様々なストレスが長期間継続すると慢性的に血行不良となります。  血流が不足すると、細胞に十分な酸素と栄養素が供給されにくくなりますし、老廃物の排泄も滞ります。 これによって全身的に代謝が低下し、体温も低下し、その悪循環のスパイラルが結果的に免疫細胞の活性も奪います。 ですから、免疫力を復活させるためにはその逆のことをすればよいわけです。  体が冷えないようにいつも温かく保ち、仕事はほどほどにして十分休養をとること。  希望をもって心を前向きにし、済んでしまったいやなことはすぐに忘れ去るように心を切り替えたりします。

また代謝の向上には体内酵素の量と活性だけでなく、その量も重要です。 体内酵素は本来細胞の中でアミノ酸とミネラルを原料として合成されていますが、鉄、銅、亜鉛などの鉱物であるミネラルは環境から摂取するしかありません。 摂取可能なミネラルはあらゆる動植物の細胞内に含まれていますから、普通食事をすることで摂ることができます。  ところが昨今の農薬や合成肥料の濫用によって野菜に含まれるミネラルが極端に減少しているばかりか、精製された加工食品からはわざわざミネラルが除去されています。
したがってこのような食品に依存している現代人のほとんどがミネラル不足になり、体内酵素不足に陥っていると考えられます。  また食生活に十分気をつけてミネラルを摂っていても、加齢による代謝低下で酵素を合成する能力そのものが落ちてきます。  さらにストレスによって発生する活性酸素の消去によっても酵素が消耗されます。

それならば酵素そのものを摂取すればよいのではという考えがでてきます。 あらゆる生物は自分で酵素を合成し、その触媒作用で生命を維持していますから、普通に食事することで酵素も体内に入りますが、口から入った酵素がそのまま体細胞に取り込まれるのは極めてわずかでしかありません。  何故なら、酵素はアミノ酸とミネラルが結合した蛋白質だからです。  タンパク質は消化の過程で一旦アミノ酸に分解され、細胞に取り込まれてからDNAの情報にしたがって必要な蛋白質が合成されるようになっています。  つまり食事で摂取できるのは酵素の材料に過ぎず、酵素そのものではないということになります。  このことは、植物から抽出した酵素、あるいは、酵素が豊富とされる健康食品などについても同様です。  無論ゼロということはありませんが、対費用効果は非常に低いのです。  酵素そのものをより効率的に摂取するには、消化器官を経由せずに、直接体表から吸収する方法がよいということになります。  有害化学物質に接触する機会が多いと発癌することからも、あらゆる物質は分子レベルのサイズなら皮膚の表面から体内の細胞に入っていくことは明らかです。

絶対におすすめできないのが、経口、点滴いろいろあるようですが、予防的抗がん剤の投与という毒物投与です。 体内に入った毒物は主に肝臓で解毒されますが、その際に多量の酵素を消耗してしまうからです。 そのような行為は何の効果も無いばかりか逆に免疫力を低下させ、さらなる転移と新たな発がんのリスクを高めるばかりですから絶対にやってはいけないと考えています。

もう5,6年前のことですが、ある本に「般若心経を毎日100回唱えると奇跡が起きる」と書いてあるのを読み、そのとおり実行してみたくなり、まずはそれがいったい何なのか知るために関連書籍を読み漁り、お経のCDを聞いたり、何百回も書き取り練習したり、暗唱の練習を繰り返した結果何週間かで暗唱と写経はマスターできました。
自分なりに若干の節回しとリズムをつけて毎日唱えない日はありません。 今では真言宗のお坊さんよりも上手に唱えることができるようになりました。

解説書などを読むと、仏教の立場から何やらややこしい説明が述べられていますが、いくら読んでもよくわかりません。 ところが、ただこうして毎日唱えていると、それは何の抵抗も無くなり、スーッと心に入り、直感的に分かった気分になります。

私にとっての般若心経は「真言」すなはち「真実の言葉」であります。
お釈迦様はただ単に古代インド哲学における宇宙の真実を述べたに過ぎないのだと思います。
そしてその真実はアインシュタインが1905年に発表したあの有名な方程式によって現代物理学の理論として蘇り、現在私たちはその理論の応用による多大な恩恵を受けているのと同時に核兵器の脅威や原発事故のようなリスクも負っています。 私にとって「色即是空」は「物質=エネルギー」に相違ありません。 つまり空はエネルギーであって無ではない。 目には見えずとも確かに存在する。

その後量子論や素粒子物理学によって現代科学はニュートン以来の古典的物理学とは完全に様相を変えてきてしまっていて、今やその超常識的理論はオカルトや宗教の分野をも完全に凌駕してしまった感があります。 

どうやらこの世界には物質も形も色も匂いも味も一切存在しないらしい。 だから汚いも綺麗も無いし、増えたり減ったりすることもないし、死ぬことも生きることもまた無い。 あるのはエネルギーの揺らぎと濃淡だけで、それを私たちは脳の内部で勝手にそのような感覚に変換しているだけの様です。 すべては幻に過ぎない。 般若心経はその認識をすべての思考の前提としてはっきり持ちなさいと告げているのではないかと思います。

後日Part2につづく

アップルコンピュータの創始者スティーブジョブズ氏が死去しました。
この若き巨人の早すぎる死に哀悼の気持ちを捧げたいと思います。

35年前の1976年、20歳の学生だった時、一人の友人と共に自宅のガレージで世界初のパソコンを作り始めた彼は、将来それが世界を変えることになるなど想像していたでしょうか。 (漠然としていたでしょうが絶対に想像していたと思います)  いずれにしても彼が20世紀に出現した世界最大のカリスマのひとりであることは間違いないでしょう。

ジョブズ氏は発明家、起業家、経営者としてだけではなく、思想家としての側面もあったようです。 彼が思い描いていた世界が一体何だったのか、その思想についてこの機会に少し勉強してみたいと考えています。  予備知識がゼロの私が今想像できることは、僅かにも次の様なものです。  彼がガレージで将来世界を変えることになる道具を作り始めた当時、コンピュータはすでに存在していました。  それは巨大企業のIBM(インターナショナル ビジネス マシーンズ)が作っていた主に役所や企業や研究所向けの計算機でした。  それは巨大で高価でとても個人が扱うような代物ではありませんでした。  大量の情報を瞬時に処理できる能力は単なる計算だけではなく、もっと別の使い方を可能にするのではないかという着想があったはずです。

当時時を同じくして開発されていたアメリカ国防省の軍事情報ネットワークは今やインターネットとして全世界に普及拡大し、パソコンはその情報端末としてテレビ同様ほとんどの家庭で便利に使われているし、携帯電話も電話としての機能を逸脱した小型携帯パソコンとして皆が持ち歩いています。 今や急速に普及しているスマートフォンもアップルが最初に発売しました。  このようなインターネットと情報端末の普及が世界をどのように変えてきて、これから先どう変えていくのでしょう。  こんなことを考えていると楽しくなってきませんか。   


人間は宇宙の思惑に沿って生きるべきであって、また、そうすることによってのみ人は本当に幸福な人生を生きることができるのだと思います。

それでは宇宙の思惑とはどのようなものでしょうか。

それはビッグバン以来140億年かけて地球という天体を生み、そこでは、大気、気温、大地の組成などといったあらゆる環境がアミノ酸を生成しタンパク質や核酸を構成するために最も適した条件に調整され、38億年前に原初のDNAを持った単細胞の微生物として生命を誕生させ、その当面の究極としての人類まで進化させてきた際限も無く偉大な力を行使してきた意図的で計画的な企てでありましょう。

単細胞の微生物は合体し協力しあうことで猛毒であった酸素でさえもエネルギー源として利用出来るようなより高度で核を持った微生物になり、それら真核生物は合体と役割分担と機能分化を繰り返すことによって組織、そして社会としての多細胞生物となり、それらは自分たちの先祖である単細胞微生物とも共存しながら多様な生態系を構成し、その集合体としての緑の地球(ガイア)を創り上げたのです。

進化の最終段階としての哺乳類にあっては、生命体組織の全体を統制する中枢としての脳神経システムが極度に発達し、その頂点としての人類が出現し、社会を創り、都市を創り、国家を創り、文明を発展させてきました。

このように見てきますと38億年に及ぶ生命進化の歴史とは様々な紆余曲折を経ながらも協力と共存共栄を模索し、それによって理想の世界を生み出そうとしてきた歴史であったことが理解できます。  それは寛容の歴史と言い換えることもできるでしょう。   他者を裏切り、騙し、奪い合い、殺し合うのではなく、理解し、赦し合い、受入れ合い、助け合い、生かし合う。  自分同様に他者をも愛し、慈しみ合う命の尊厳を大切にする生き方こそが生命進化の頂点に立つ人間としての本来の姿であり使命でもあるはずです。

進化はこれで終わってしまったのでしょうか。   科学者の計算によれば、数十億年後には地球は膨張した太陽に飲み込まれ、やがては大爆発の末宇宙空間を漂うガスに変わることになっています。  そんなに先でなくても、近い将来巨大隕石が衝突し、巻き上げられた粉塵が太陽光線を何十年も遮断して微生物以外のすべての高等生物が絶滅する可能性もあるそうです。

たしかに、そのような事態も起こりえるのかもしれませんが、よくよく考えますと、それでは宇宙の思惑は永久に成就されないことになります。  宇宙の思惑は生命体としてとりあえずの頂点を極めた人間を生かし続け、人間自らが目覚めることによって、さらなる進化を遂げることを求めているはずです。 その進化は単なる過去の継続、つまり、科学技術や機械文明を進歩させ、限りある地球の自然からより多くのものを収奪して利益を得るといった利己的で有限で刹那的で物質的なものではなくて、次なる段階としての魂と精神の進化、即ちスピリチュアルな進化であるはずです。  これは西欧自然科学流の征服と収奪の思想ではなく、東洋的で仏的ともいえる和と寛容を重んじる慈悲の世界観でなくてはならぬはずです。  

私利私欲にとらわれず、自分同様に他者の幸せをも願う心を持ち続ける生き方こそ宇宙の思惑に沿った生き方ですから、宇宙はそれを実行しようとする者たちを確実に擁護するように取り計らおうとするのは当然のことでしょう。

厚生労働省の統計によれば日本全国で毎年100万人を少し超えるくらいの人が亡くなっています。  おおまかな内訳は、その3分の1が癌、そして3分の1が心臓病と脳卒中に代表される血管障害、残り3分の1が、肺炎、不慮の事故、自殺、老衰、その他・・・といった具合です。  つまり、国民の3人に一人は癌で死亡し、3人に一人は心臓病か脳卒中で亡くなっていることになります。

保険適用の医療に費やされる支出の総計である国民医療費は35兆円にのぼり、その内少なくとも15兆円は癌医療の関係となっていて他の分野に比べて突出しています。
毎年これだけの莫大な出費をしても、その大部分を占める癌をはじめとする慢性病の患者と死亡者は増え続ける一方で、その結果病院はいずこも満杯で医師不足、看護師不足が深刻化しているのが現状です。   その原因を高齢者人口の増加、ライフスタイルの変化や環境の悪化による罹患率の増大に帰するのは容易でありましょうが、私はむしろその最大の要因は予防医学の軽視と、薬物による対症療法にのみ頼っている現代西洋医学の限界にあるとみています。  現代西洋医学は国から認められた唯一の正統的医学として優遇され公的健康保険が適用されていますが、慢性病に限ってはその西洋医学が本当に唯一最良の医学であるのか甚だ疑問です。  

確かに18世紀中頃から西欧で発展してきた西洋医学は、ペストやコレラといった伝染病対策、あるいは、戦場の負傷兵救護に端を発した救急救命医療の分野において目覚ましい威力を発揮してきたのですが、時代の推移とともに対処すべき問題の中身が変化してきて、統計が示しているように現在我が国では感染症はむしろ稀であって、癌、血管障害をはじめとする慢性疾患が主流になり来院患者のおよそ9割を占めるようになっていて医療費の大部分がそこで消費されています。   このような慢性疾患については明確な原因究明もなされておらず、予防教育も徹底されていません。  また、その治療についても対症療法しかありませんから、アトピーひとつ根治することができないばかりか、薬物の濫用による数々の弊害は問題を一層困難かつ複雑にして結果的には人々に苦痛をもたらすばかりか医療費を増大させ税負担を重くし、国民生活を圧迫する一つの要因にもなっています。  この大問題を一歩でも解決に近づけるためには国民一人一人の大胆な認識の転換が必要でありましょう。
   

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